広報はだの 写真部門で最優秀賞 県のコンクールで
秦野市が発行する「広報はだの」の2024年10月1日号が、「神奈川県広報コンクール」の一枚写真部門で最優秀賞に選ばれた。昨年11月に開催された「第40回全国削ろう会秦野大会」を中ページで特集した10月1日号。同大会実行委員長が鉋薄削りに取り組む姿を撮影した写真が評価された。
市町村の広報活動の向上を図るため、1955年から開催されている同コンクール。今回は、24年1月から12月に発行・発表された広報作品を3媒体5部門に分け選考が行われた。
広報はだのは、10月1日号が評価され一枚写真部門で最優秀賞に。撮影は広報広聴課の村上智哉さんが行った。
大工の精悍さを表現
紙面中ページで、全国削ろう会秦野大会を特集した10月1日号。大会のメインイベントは鉋の薄削り競技で、大工で同大会実行委員長の中西拓さんが薄削りに挑む姿を見事に捉えた。撮影前から写真のイメージができており、コンクールに出すつもりで撮影に臨んだという村上さん。「1000分の1mm単位を競う匠の技術の高さと、それにひたむきに向き合う大工の精悍さを表現しました」と話す。講評では「光の角度と強さ、白と黒の面積バランス、削り華の飛ぶ角度、見出しとの組み合わせなど、作品への愛にも近い熱を感じることができた」と撮影技術の高さが評価されている。
長年の目標達成
19年に広報広聴課に配属され、20年から広報はだのを担当するようになった村上さん。20年はコロナ禍で今まで通りの広報紙作りができず、「来年こそ県のコンクールで最優秀賞を取りたい」と考えていたという。しかし、自身は21年度からテレビ神奈川への出向を命じられ紙面作りを離れることに。その間、21年7月1日号の広報はだのが一枚写真部門で最優秀賞を受賞した。
23年、再び同課に戻った村上さん。広報紙への熱量は依然と高く、23年は一枚写真部門で優秀賞一席に。今年ついに、最優秀賞に輝いた。村上さんは「原稿を読まなくても、内容が伝わる写真が理想です」と話す。
同課では「市民の皆さんに分かり易い情報を伝えるのが広報紙の役割。賞の受賞はシティプロモーションにもなるので、引き続き紙面作りに励んでいきたい」と話している。