猫には絶対NGな『危険な飲み物』4選 アルコールとカフェインは猫には毒!
1.アルコール
「アルコール」は、ストレス解消やリラックスのために日常的に飲む方も多いでしょう。
しかし、猫にとっては、たとえ少しの量でも非常に有害といわれています。
アルコールが猫に危険な理由は、血圧の低下や呼吸困難、さらには昏睡状態や死に至ることもあるからです。
猫の体はアルコールを分解する能力が非常に低いため、人間ならば微量で影響が出ない程度の量でも、猫には致命的な症状をもたらすことがあります。
イタズラ半分にでもビールの一滴やワインの残りなどは舐めさせないようにしましょう。
2.乳製品飲料
猫の多くは乳糖不耐症で、人間用の牛乳を飲むと消化不良を起こすことがあります。
乳製品飲料や生クリームを含む飲み物には、乳糖や高い脂肪分が含まれており、これが猫の消化器官に負担をかけ、下痢や腹痛というような症状を引き起こすことがあります。
とくに脂肪分の多い製品は、消化不良を悪化させる可能性があるため、猫に乳製品を与える場合は、必ず猫専用に調整されたミルクを選びましょう。
3.カフェイン飲料
コーヒーやお茶、エナジードリンクに含まれる「カフェイン」は、猫にとって中毒を引き起こす可能性がある飲み物です。
カフェインが猫の体内に入ると、興奮状態や震え、心拍数の増加、さらには発作や死に至ることもあります。
カフェインは人が摂ると、目を覚まさせてくれる「覚醒作用」がありますが、猫にはその影響が非常に強くなってしまい、少量でも中毒症状が現れてしまうのです。
4.チョコレートドリンク
チョコレートを含むドリンクやココアには、原料のカカオに含まれる「テオブロミン」が、猫にとって非常に毒となる成分です。
テオブロミンはカフェインと同じく、猫の神経系や心臓に悪影響を与え、嘔吐や下痢、けいれん、心臓発作などの危険な中毒症状を引き起こします。
猫にチョコレート自体はもちろん、チョコレート風味の飲み物も与えないよう十分に注意しましょう。
まとめ
猫にとって危険な飲み物は、飼い主さんの暮らしに身近なものばかりです。
「アルコール」「乳製品飲料」「カフェイン」「チョコレートドリンク」といった飲み物は、猫の体に深刻な健康被害をもたらす可能性があります。
猫が健康で安心して暮らすためには、飼い主さんの日頃の注意や配慮が必要です。愛猫が誤って口にしないように、日常生活での管理は十分に行うようにしましょう。
(獣医師監修:平松育子)