困惑の「あんこラーメン」食べたら...新たな扉が開いた 蔦×榮太樓の〝異色コラボ〟が日本橋三越に登場中
2025年6月30日まで日本橋三越本店(東京都中央区)で開催されている全国からあんこスイーツが集まった「夏のあんこ博覧会」、通称「あんぱく」。
三度の飯よりあんこが好きで甘党の記者は、そんなあんぱくの会場を訪れた際、あまりにも衝撃的な〝連動企画〟が行われているのを知った。
2016年にラーメン店として世界で初めてミシュラン1つ星を獲得した「Japanese Soba Noodles 蔦」(東京都渋谷区)と老舗和菓子店「榮太樓總本鋪」(東京都中央区)がコラボしたラーメンが日本橋三越本館地下1階フードコレクション(イートイン)で提供されているというのだ。
......ど、どういうこと? あんこのラーメンってこと?
それってつまり......どういうこと!?
食べてみた
日本橋三越本店の公式ホームページは、「麺菓和合 餡子担々つけSoba」についてこう説明している。
「香り高い自家製辣油と担担スパイス、まろやかな牛脂が溶け合い、榮太楼の上品なあんこの甘味が奥行きを添えます」
最後のあんこだけ、絶対おかしい。とっても美味しそうなのに、あんこが入ってることでワケが分からなくなっている。
しかし、Jタウンネット記者は無類のあんこ好きである。食べもせずに愛するあんこの可能性を否定してしまうのは、あんこ好きの名に恥じる行為だ。
ということで、実際に食べてみた。
「麺菓和合 餡子担々つけSoba」(税込2200円)だ。
麺の横に添えられている「A5黒毛和牛薄切り(赤ワインソース添え)」や「A5黒毛和牛肉味噌」、「セミドライトマト」といったトッピングの中で「榮太樓あんこ(ぬちまーす塩付き)」が一際存在感を放っている。
手前のイチゴも、あんこバルサミコ酢ソース添えだそう。あんこバルサミコ酢ソースって何?
店員さんはこの2つについて「お口直しに」との説明してくれた。
まあ、そうだよね。さすがにつけ汁の中にあんこが入っていて、あんこと麺を一緒に楽しむってワケじゃないらしい。そりゃ、そう。......ん?
出てきた
いや、入ってた。
つけ汁の中に、がっつりあんこ、入ってた。
いや、そもそも店員さんは「あんこの入ったつけ汁」って言ってはいたのだ。でも、麺にがっつりあんこが添えられていたから、「聞き間違えたのかな?」と思いこんでいた。でも、マジで入ってた。
あんこの入ったつけ汁か~~~~~。どうなんだろう? 麺と絡めて食べてみる。不思議なことに......違和感が全くない。
最初は結構スパイシーな坦々つけ汁の奥から、じっくりとあんこが顔を覗かせてくる。しっかり甘い。違和感ないどころか、むしろこのあんこのおかげで、スパイシーさが和らいでいる気がする。
スープを飲んでみると、さっきよりさらにあんこの味は強く感じられるが、絶妙にマッチしている。あんこ、お前、こんなところでも輝けるのか......!
辛い物があまり得意ではない記者にとっては、麺に添えられていたお口直しの「榮太樓あんこ(ぬちまーす塩付き)」もかなり重要な存在だった。
これのおかげで、口の中が辛さで支配されて味が分からない......なんてことにならず、美味しく食べ終わることが出来た。
今回の連動企画のコラボメニューでは、「麺菓和合 餡子担々つけSoba」だけでなく、二種の中華麺と二種のつけ汁が楽しめる豪華バージョン「麺菓和合(めんかわごう) 御膳」(税込4950円)も提供されている。
Japanese Soba Noodles 蔦の運営会社「蔦の音」はこのコラボラーメンについて、プレスリリースで次のように表現していた。
「伝統のあんこ、新時代の中華麺と出会う――」 「榮太樓總本鋪の老舗あんこと『Japanese Soba Noodles 蔦』の進化系トリプルスープが、今までにない"甘×旨味"のつけ麺体験を生み出しました」
確かに、今までにない体験だった。
ラーメンとコラボすることで、さらなる才能を開花させたあんこ。記者は、感動してしまった。皆さんもぜひ一度、試してみてほしい。
「夏のあんこ博覧会」は6月30日までの開催だが、こちらのコラボメニューの提供は7月1日まで。