50歳夫婦の《リアル家計簿》早期退職しました。今の生活で80歳まで足りるか不安です【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな家計簿を大公開。家計簿の収入と支出の内訳から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【50歳夫婦】
【リアル家計簿】50歳夫婦の場合
家族構成
夫……50歳、フリーランス
妻……50歳、専業主婦
【相談内容】資産総額6,100万円。仕事を早期退職して、資産を取り崩しながら生活しています。税金の支払いや車検のある月もあり、毎月の支出は平均30万円程度。クラウドソーシングサイトを通して仕事をして、月10,000円程度の収入があります。65歳から年金が月20万程度支給される予定ですが、この収支で80歳までお金は足りますか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
総資産6,100万円でも足りない?早期退職後の生活資金を再チェック
GOODポイント
質問者さんのご家庭では、交際費が400円、娯楽費が20,644円と、支出をしっかり抑えられています。
早期退職後も、堅実な生活を続けていらっしゃる様子がうかがえますね。
気になる支出項目をチェック
一方で、車を保有されている点は少し気になるところです。
軽自動車であっても、維持費や買い替え費用で月あたり5万円以上の負担があると考えられます。
限られた貯蓄の中で生活を続けるにはコストが高すぎるため、公共交通機関の利用やカーシェアなどの代替手段も視野に入れて、車を手放すことを検討してみてもよいかもしれません。
80歳までお金は足りる?
毎月の支出を平均すると30万円程度とのこと。
現在の収支は「30万円の支出-1万円の収入=月29万円の取り崩し」となります。
65歳までの15年間で必要な資金は、29万円×12ヶ月×15年=5,220万円です。
その後、65歳からは年金月20万円に対し支出30万円となるため、不足分は月10万円、15年間で1,800万円。
合計すると7,020万円が必要となり、現在の総資産6,100万円では約920万円不足する見込みです。
収支を見直すか資産の運用を検討することで、資金不足を防ぐ対策が必要といえるでしょう。
まとめ
・交際費が400円、娯楽費が20,644円と、遊興費の支出をしっかり抑えられています。
・車はコストがかかるため、代替手段を視野に入れ手放すことを検討してみてもよいでしょう。
・現状では、80歳までに約920万円が不足します。資金不足を防ぐ対策を。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。