「釣具屋にバット?」九州在住アングラーが北海道の釣具屋に行ってみて驚いたこと3選
先日、旅行で初めて北海道に行った。初めての北海道ということもあり、出来る事なら釣りをしてみたかったが嫁からのOKが出なかった。残念だが、せめて釣具屋くらいは見させてくれという事で北海道の釣具屋3店舗に立ち寄ることが出来た。今回は初めての北海道の釣具屋で面白かった事を3つ紹介しよう。
釣具屋にバット?
北海道の釣具屋にはバットが置いてある、というのは割と有名な話だろうか。バットというのはいわゆる野球で使われるそのバットなのだが、用途はもちろん野球の為ではない。北海道で盛んに行われているアキアジ(=鮭)釣りにおいてアキアジを安全に締める為に使われるようだ。アキアジは大型になると80cmに迫るサイズとなるため、血抜きと神経締めを行う前に一度バットで気絶させることで締め作業を安全に行う事ができるようになる。
実際には野球で使うバットよりも短く、50cm程の取り回しの良いものがラインナップされていた。他にもアキアジ用でハンマーも横に売られていた。噂には聞いていたが、本当に釣具屋にバットがあった。
入手困難ルアー発見
北海道で人気の釣りターゲットであるサクラマスやイトウ。地元九州では全く馴染みのないターゲットだが、使われるルアーは意外と北海道以外でも馴染みのあるルアーが多いようだ。ジャクソンのアスリートやブルーブルーのブローウィン、メタルジグ等が使われているようでサーフからの釣りで使いやすいウェイトとルアーサイズのものがラインナップされていた。
あるショップではシーバスルアーがイトウ釣りにも良くハマるということで店主の意向で多くのシーバスルアーが置かれていた。ラインナップには未だに地元九州では入手困難なメガバスのカゲロウシリーズやブルーブルーのブローウィン等が置かれておりついつい買ってしまった。ブローウィン110Sに至っては地元では入荷量が少なく入荷してもすぐ売り切れる為、パッケージすら見たことが無かったが北海道で初めて手に取ることが出来た。
ライトソルトコーナーがない!
ライトゲームと言えば九州人の自分にとっては冬のメインの釣り物だが、北海道の釣具屋にはそもそもライトゲームのコーナーが無かった。なのでもちろんアジングやメバリングのロッドも見かけなかった。
まず北海道ではそれほどアジが馴染みのある釣りターゲットではないようで、メバルも我々が知るメバルとは少し異なるエゾメバルなるものが釣れる。このエゾメバルは通称「ガヤ」と呼ばれており、現地の人からするとアイナメ釣りの邪魔者というような位置づけのようだ。その為、ライトゲームをする人があまり北海道にはいないらしく商品自体もあまり見かけない。
コアなアングラーの中にはライトゲーマーも居るようだが、今回私が回った釣具店3店舗ではライトゲームコーナーを見つけることが出来なかった。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>