「生活習慣」と「3大ストレス」がアルツハイマー型認知症を加速させるそのワケとは?【認知機能改善30秒スクワット】
生活習慣病やストレスで脳にゴミがたまっていく
加齢によってアミロイドβたんぱくが脳から排出されにくくなるほか、糖尿病や高血圧などの生活習慣病をもっていると、脳内にゴミが滞りやすくなることがわかっています。とくに血管に障害が起きる糖尿病は、以前から認知症との結びつきが指摘されていました。
睡眠不足も大敵です。というのもアミロイドβたんぱくは、睡眠中に分解されて脳から排出されるしくみ。ところが6~8時間の十分な睡眠がとれないと、この働きがうまく作用せず、脳内に老廃物がたまりやすくなるからです。
さらに、ストレスを受けることによって分泌される「コルチゾール」というホルモンが、タウたんぱくやアミロイドβたんぱくの蓄積を促進させることもわかっています。アルツハイマー病は、主に生活習慣や体調の乱れから生じるものです。規則正しい生活や健康へのケアが予防の第一歩になります。
「生活習慣」+「3大ストレス」がアルツハイマー型認知症を加速させる
「アミロイドβたんぱく」がたまりやすくなる
生活習慣病
糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病をもつ人は、アミロイドβを蓄積しやすいリスクを負っています。糖尿病の人は健康な人の1.9 倍ほど認知症になりやすく、喫煙や飲酒もその一因です。
睡眠不足
アミロイドβたんぱくは、脳の中に生じたゴミのようなもの。通常は睡眠中に分解されて脳から排出されますが、睡眠不足になると分解・排出の働きが不調となり、脳内にゴミがどんどんたまっていきます。
「タウたんぱく」「アミロイドβたんぱく」の両方がたまりやすくなる
ストレス
ストレスの3大要因は ①配偶者の死 ②人間関係 ③病気 です。ストレスを感じると、体はストレスから身を守るためコルチゾールというホルモンを分泌します。ところが長期にわたってストレスを受けるなど、コルチゾールが体内に増え続ける状況になるとタウたんぱく、アミロイドβたんぱくが脳にたまりやくなります。
脳の神経細胞が弱る
歯周病
歯周病のある人は認知症、アルツハイマー病になりやすいことが、数々の実験から科学的に証明されています。
視力・聴力の低下
視力や聴力が低下して脳への情報伝達が減ると、脳の神経細胞も衰えやすくなります。
【出典】『認知機能改善30秒スクワット』著:本山輝幸