冬の【千葉・村田川】でシーバスが連発! 極寒の強風時こそ魚の活性高く狙い目?
2月に入り、ようやく各地でバチ抜けの情報がチラホラ聞かれるようになった、関東の河川。気温は安定しないが、水の中は確実に春へと近付いているようだ。このまま3月のシーバスを待っても良いが、それじゃ面白くない。そんなわけで、まだまだ寒さの厳しい2月中旬に千葉の河川でシーバスを狙ってみた。
村田川でシーバスフィッシング
日中の気温が15℃近くまで上がった2月17日(中潮)暑いくらいの日差しは春を感じさせたが、夜になると気温が激変し、まさに極寒の寒さとなった千葉の村田川。前回は養老川で良型のシーバスを仕留めたので、今回はここ村田川で同じく良型のシーバスを仕留めたいものだ。
まずは、明るいうちにJRの高架下のポイントへ入る。他と比べると若干水深があるので、冬場のポイントとしては真っ先に狙いたくなる場所だ。水温は11℃前後と悪くないが、この日は風が強く釣りにくい。お決まりのバイブレーション(5~8g)を使い、ボトム(底)を中心に丁寧に探るが反応はない。
ライズ発生で活性が上がる
しばらく釣っていると、暗くなる頃から小さなライズが発生した。ボラのジャンプかとも思ったが、水面を割る音でこれは違うと確信した。
バチでも抜けているのか思ったが、よく水面を見ると、1cmくらいの小さな小魚が無数にいて、それを食べて活性も上がっているようだ。
チャンスだと思い、水面からボトム(底)まで探ってみたが、まさかの無反応。風も強くなり出したので移動することにした。
40cm級2匹にアタリ連発
少し下り、中流域のいつもの橋脚下へやってきた。北寄りの風はさらに強くなり、暴風並みだ。
重めのシンキングペンシルに代えて明暗付近へ第一投。風で流しにくいが、流れに乗せるとすぐに食ってきた。あまり大きくないが、とにかく元気な40cm級のシーバスだ。
波立った水面で軽いルアーでは何をやっているかわからなくなるが、水面付近での反応がいい。
レンジがシビア
それならとフローティングミノーを何とか投げて早めに巻くと、驚いたことにすぐアタリがある。
軽くジャークしてもアタリが連発する。しかし、全く針に掛からない。潮が引き始めてようやく同サイズを追加することができたが、かなりシビアな状況だ。レンジ(魚の泳ぐ層)を少しでも外すと食わないし、見向きもしないようだ。そうこうしているうちに潮も引いてアタリがなくなったので終了とした。
強風時こそ狙い目か
今回の釣行もそうだったが、前回の養老川でシーバスを仕留めたときも風が強かった。どうやらこの「風」がプラスに働いていることは間違いないようだ。確かに濁りが入り、警戒心をなくすかもしれないと考えると、強風時こそ狙い目なのかもしれない。こんな日は他の釣り人も少ないので、ポイントさえも独り占めだ。
しかし、釣り人側はかなり辛くなる。少しの風ならいいが、今回のような暴風並みになると、どんなに釣れていても気持ちが折れる。3月になれば暖かい日も多くなるが、まだまだ寒い日もあるはずだ。防寒対策と体調管理はしっかりして、条件の悪い日こそ、あえて挑戦してみてはいかがだろうか。もちろん無理のない範囲でだ。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>