歩廊を廻りながら動物とふれあい、考える ― 「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」が誕生
©髙橋一平建築事務所
茨城県行方市に、建築家や現代美術作家を起用し、動物とふれあうことができるユニークな施設「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」が誕生した。
これまで霞ケ浦湖畔にあった、水の科学館(霞ケ浦資料館)を大規模改修。「どうぶつや自然との共生」のテーマのもと、あえて動物園とは名乗らず、さまざまな体験や学びのもとで、動物を中心に人と自然の関係を捉えることができる施設とした。
設計は髙橋一平建築事務所。既存施設は外壁を撤去するなど大きく改修したうえで一部を活かし、外階段周辺は「ヤギのいる遺跡」、建物の階段付近はカピバラが入る「大階段跡の浴場」などとして、約19種80頭(正式開園時点)の動物を展示する。
また、施設全体を廻るように曲がりくねった「歩廊」を設置。全長404mの歩廊は、スロープ状で車椅子での通行も可能な勾配とし、霞ケ浦など周辺の景色も楽しみながら動物を見ていくことができる。
オープンエアのもとで動物を見てまわる一般的な動物園とは異なり、歩廊の1階部分など屋根がある部分も多いので、猛暑の夏季でも比較的快適に過ごすことができる。
展示される動物は、キリン、羊、ヤギ、アルパカ、うさぎ、ナマケモノ、ペンギンなど。ただ猛暑の影響などにより、キリンの展示は秋以降になる。
施設運営の中心は、国内外でアニマルカフェ、ネコカフェなどを運営している株式会社MOFFが担当。この施設でもさまざまな動物に触れあうことができる。
メインビジュアルは画家・美術作家の長井朋子が担当。施設内にも建物の壁面にキリンの作品が描かれた。
「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」は2024年7月31日(水)にオープン。入場料は一般 1650円など。
「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」
「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」
「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」
「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」 歩廊を廻りながら動物を見ていく
「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」
「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」 「ヤギのいる遺跡」
「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」 展示されるカピバラ
「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」 奥は長井朋子による作品「現代の壁画」
「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」 展示される鳥