【意味不明】かつや新商品「ホルモン焼きうどんとチキンカツの合い盛り丼」が今年最大級のカオスで震えた! まともな登場人物が一人もいねぇ!!
青天の霹靂(へきれき)とはまさにこのことである。つい先日、3種の『ハムエッグカツ丼』を3週連続で発売するという狂気の揚げ物イベントを終えたばかりの「かつや」。ようやく解放されたか……と安堵したのも束の間だった。
なんと本日2025年3月28日、まったく別の新商品が電撃リリースされてしまったのだ! その名も『ホルモン焼きうどんとチキンカツの合い盛り丼』。繰り返す! 『ホルモン焼きうどんとチキンカツの合い盛り丼』である!!
頼む誰か助けてくれ。胃袋と頭がおかしくなりそうだ……!
【画像】今月発売された「かつや」新商品を並べてみたらカオスだった
・「かつや」新商品
ご飯の上にうどんを盛り付けるという、何の意味があるのかよく分からない超特殊建築に乗り出した俺たちの「かつや」。その始まりは2019年にさかのぼる。そう、伝説の奇物『カレーうどんカツ丼』である。
今にして思えば、「かつや」の知性を置き去りにした暴走とも呼べるアホクリエイティブの歴史は、あそこから始まったのかもしれない。そして月日は流れ2025年──。
この世界に再び現出したカオスが……
これだ!!
・伝説の再来
それでは改めてご紹介しよう。このカオスの名は『ホルモン焼きうどんとチキンカツの合い盛り丼』(税込869円)。『ホルモン焼うどんとチキンカツの合い盛り定食』(税込979円)もあるが、今回はよりカオスな丼の方を選択した。
とにかく目を引くのが、器の半分以上を占拠している焼きうどんだ。ここでまず脳が軽くバグる。本当にうどんなのか? これはカツ丼ではなかったか? 判断がつかないため、今度はじっくり観察してみると……
マジでうどんで脳が本バグりした。
・うどんオンザライス
甘めの特製味噌ダレで仕上げたという焼きうどんは、味・量ともに一つの料理として完成されており、それがまたこの丼の意味不明さに拍車をかけている。私(あひるねこ)は一体何を食べさせられているのか?
そんな私を正気に戻してくれたのが牛のシマチョウだ。去年発売された『ホル玉とロースカツの合い盛り丼』の記事でも書いたように、「かつや」のホルモンは地味にクオリティが高い。
ちょうどいい塩梅の嚙み応えで嫌な臭みもなく、小ぶりながら脂の旨みをしっかり堪能できて良い……のだが、一つ欠点があるとしたら量が少なすぎることだろう。
ホルモン焼きうどんと名乗っておきながら、完全にうどんにイニシアティブを奪われていると言わざるを得ない。お前もっと本気出せよ! そんなワケの分からん炭水化物に負けてんじゃねーぞ!!
・もう一人の主役
苦戦を強いられるホルモンだったが、その背後ではチキンカツがうどんの大地からニョキニョキ生えてくるという、高熱でうなされている時に見る夢のような光景が繰り広げられていた。そうだ……! コイツもいたんだった……!!
味はいつものチキンカツで相変わらず安定感抜群だが、うどんのキャラが強すぎて逆に場違い感がハンパではない。危なく「なんでここにいるの?」と口に出しかけたぞ。私の感覚もおかしくなっているらしい。
こうして食べ進めることしばし。ついにその時が来た。
ご飯ちゃん、参戦……!
・カオス
それはあまりにも異様な構図だった。焼きうどんと牛ホルモン、チキンカツの下から苦しそうに顔をのぞかせる白米……まるで混迷を極めるこの世界そのものである。
しかし、うどんをおかずに食べる白米も意外と悪くない。俺は今、炭水化物を2倍の速度で摂取しているという奇妙な背徳感がある。別に何をどう食べてもいいじゃないかという、開き直りにも似た自由がそこにはあった。
ご飯の上に居座る焼きうどん、実力がありながら非力な牛ホルモン、手ぶらで来たチキンカツ、うどんから発掘される白米……。改めて書き連ねてみると分かる。まともな登場人物が誰一人としていねぇ……!
何ならキャベツの千切りすら意味不明である。お前、よく見たら焼きうどんのキャベツとダブってんだよ! まさにカオス。
・新たな伝説誕生
『ホルモン焼きうどんとチキンカツの合い盛り丼』は、俺たちの「かつや」が俺たちの「かつや」である理由を余すことなく伝えてくれる、圧倒的なまでの情報の塊であった。
やはり「かつや」はこうでなきゃと思うと同時に、激しく脳を消耗する一品でもあるため、“かつや者” 諸君はどうか油断せず対話に臨んでほしい。
あと最後に一つだけ言っておく。「かつや」よ、新商品はしばらく出さなくていいぞ……!
参考リンク:かつや
執筆:エクストリームかつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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