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今年も現れた“あしながおじさん” 現金20万円寄付 名前告げず封筒にメッセージ

Shizuoka

匿名の男性が寄付に訪れた静岡市役所

■「恵まれない子供たちのために」 7年連続で寄付

今年も“あしながおじさん”が現れた。静岡市は4月11日に市役所を訪れた匿名の男性から現金20万円が入った封筒を受け取ったと明らかにした。恵まれない子どもたちへの活用を希望する同一人物とみられる男性からの寄付は、今年で7年連続となる。

【写真】静岡市役所前にあるプラモニュメントは観光スポットに

静岡市の児童相談所によると、年配の男性は4月11日、市役所の総合窓口に封筒を置いて立ち去った。窓口の職員が名前をたずねても答えなかったという。封筒には「恵まれない子供たちのために使って下さい」と記載してあった。封筒の中には現金20万円が入っていた。

市役所では2018年から毎年、同じ時期に同様のメッセージが書かれた封筒に入った現金を受け取っている。金額は10万円、15万円、20万円と年によって異なるが、男性の見た目が似ているという。また、同じような封筒でメッセージの字体も似ていることから、市は同一の男性と判断している。

今回の寄付は今までのように、自立支援事業に活用する。自立支援事業は何らかの理由で親元を離れ、施設や里親に行った子どもたちの進学や就職に必要な経費をサポートする。例えば、高校を卒業して就職する際の免許取得の補助、教材の購入、大学進学に伴う引っ越し費用に充てられる。

児童相談所が担当しているのは0歳から18歳までが基本で、事情によっては措置延長で20歳まで支援している。市の自立支援事業の対象は2022年度、延べ43人に上る。児童相談所の担当者は「他の自治体と同じように、静岡市も虐待の件数、保護者と一緒に生活できない子どもが増えています。子どもたちを支援したくても予算は潤沢ではありません。こういった寄付が増えて、1人でも多くの子どもをサポートできたらと思っています。温かいお気持ちに感謝しています」と話した。

静岡市では近年、冬にも匿名の男性が市役所の窓口に寄付金を持って訪れている。封筒には子ども食堂の支援を希望するメッセージが書かれており、今回の男性とは別人とみられる。

(SHIZUOKA Life編集部)

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