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猫にまつわる『造語・ネットスラング』4選 SNSで見かける、今さら聞けない猫用語…その意味をご紹介

ねこちゃんホンポ

1.ニャンプロ

「ニャンプロ」とは、猫同士の戯れ合いのことです。「ニャン」は猫、「プロ」はプロレスの略で、二つを組み合わせて、「プロレスごっこみたいに遊んでいる猫たち」を指します

「ニャンプロ」には、単純な遊び、コミュニケーションの一環、狩猟本能などの意味があります。飼い主さんでさえ、ときにケンカか、遊びか判断できない点が大きな特徴です。

お互いに本気度が高まってくると、「ニャンプロ」から「タイマン勝負」に発展することもあるため、レフリーとして、止めるべきかどうか、飼い主さんは冷静な判断が求められます。

同じく格闘技系の猫用語には、光の速さで繰り出す「猫パンチ」、日本三大キックのひとつに数えられる「猫キック(通称、けりけり)」、さらに、飼い主さんを秒殺KOする「ふみふみ」という離れワザなどもあります。

2.アンモニャイト

2つ目に挙げる「アンモニャイト」も、よく知られた猫用語です。「アンモニャイト」とは、頭からしっぽまでまん丸になって眠る寝相のことで、化石のアンモナイトの形に似ていることから、愛猫家のみなさんの間で盛んに使われるようになりました。

「アンモニャイト」のいちばんの見頃は、冬場です。もともと砂漠地帯に暮らしていた猫は、一般的に寒がりで、睡眠時も体温を逃さないように、丸まって眠ります。猫にとっては厳しい季節ですが、かわいい姿を毎日鑑賞できて、飼い主さんはホクホクでしょう。

一日16時間近く眠る愛眠家ゆえに、猫の寝相はバリエーション豊富です。

仰向けになってお腹をさらけ出す野性喪失の「ヘソ天」をはじめ、行儀のよい「香箱寝」、伝説の珍獣になぞらえた「ツチノコ寝」、土下座のように見える「ごめん寝」などもあります。

多頭飼いの名物、お互いに暖を取り合う「猫団子」は、愛猫家のみなさんなら、猫になって一度は参加してみたい恒例イベントかもしれません。

3.ネコハラ

昨今、さまざまなハラスメント問題が表面化していますが、猫界も例外ではありません。あちこちから「ネコハラ」の深刻な被害状況が報告されています。

「ネコハラ」とは、猫ハラスメントの略語で、主に飼い主さんの日常行動を遅滞、もしくは妨害する愛猫特有の行動です。具体的には、PC前の居座り、膝乗せ&抱っこの強要、寝床の占有、明け方のゲリラ大運動会などが挙げられます。

愛猫の「ネコハラ」行動の背景には、多くの場合、「かまって欲しい!」という欲求が潜んでいます。飼い主さんの注目が別の対象に移ってしまい、愛猫は寂しい気持ちです。悲しみを埋め合わせるために、キーボードのうえにゴロンと横たわります。

ほかのハラスメント問題と明確に異なるのは、「ネコハラ」の場合、被害者側の飼い主さんが思わずうれしくなることです。仕事中、邪魔されても、困ったな~と一応思うだけで、内心では「待ってました!」。愛猫には、飼い主さんの心の声がしっかり聞こえています。

飼い主さんと愛猫との「共犯関係」が成立しているため、今後、「ネコハラ」問題が根絶されることはありません。

4.ボニャール

最近、注目されているのは、「ボニャール」という造語です。

「ボニャール」のきっかけは、フランスの画家、ピエール・ボナール(1867-1949)の「白い猫」という作品です。背中を弓なりにして、ぐ~んと大きく伸びる白猫の一瞬を描いたもので、このポーズと同じ愛猫写真をSNS上で投稿するのがトレンドになっています。

「白い猫」もそうですが、ボナールの猫作品の特徴は、日常の愛猫風景を淡いタッチで詩的にとらえている点です。どの絵からも、猫という動物に抱いていた作者自身の特別な敬意、感情がにじみ出ています。

愛猫家のみなさんが「白い猫」と同じ構図の写真を撮り、SNSで発表する根底には、作品に込められたボナールの猫愛への深い共感があります。猫の興味深いしぐさ、「ボニャール」を形として残したいと思う気持ちは、ボナールもみなさんも、おそらく同じです。

現在もボナールが生きていたら、来日した際の空港で、愛猫家のみなさんから熱烈な歓迎を受けていたことでしょう。きっと、親しみを込めて、「ボニャールおじさん!」と声をかけられていたはずです。

まとめ

SNS社会となった現在、日々、さまざまな猫用語がネット上を飛び交っています。今回は、「ニャンプロ」「アンモニャイト」「ネコハラ」「ボニャール」の4つを紹介しました。

今後もまた、愛猫家のみなさんが猫を愛する限り、多彩な猫用語が誕生することでしょう。引き続き、要注目です!

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