待ちに待った季節の味『もとはし御菓子司』の期間限定いちじく大福 神戸市
板宿(神戸市須磨区)にある『もとはし御菓子司』(神戸市須磨区)は、季節感のある和菓子に定評があります。この時季になると多くの人が販売を待ち構える大福があります。“話題の大福”の販売開始日を待って取材に出かけました。
今年で創業64年を迎える同店。18歳の時からこの道一筋という、2代目店主の橋本さん夫妻が切り盛りされています。
取材中にもひっきりなしにお客さんが訪れていました。「どら焼き2つ」や「白餅5つ」など、日常の買い物で立ち寄る人も多い様子。
そんな常連さんたちからも問い合わせが絶えないという噂の大福がこちら。
神戸市西区などの契約農家の小玉いちじくのみを使用し、期間限定で販売される「いちじく大福」です。
身がぎゅっと詰まったきめの細かいいちじくに、ほどよい甘さの白餡、そしてふわふわの柔らかいお餅がたまらない組み合わせ!新鮮でジューシーないちじくに、研究を重ねて生み出されたという爽やかな白餡がマッチします。
驚くのは、持ち帰ってもベチャッとせず、しっかりと食感が保たれていること。大福の柔らかさも、いちじくのサクッとした新鮮さも損なわないようにと、果汁を閉じ込める秘密の工夫が凝らされているそうです。
契約農家さんのいちじくが食べ頃にならないと販売を開始しない「いちじく大福」。農家さんもこの期間は、同店のために収穫を調整してくれるのだそうです。
信頼関係のもとに生み出されるこだわりの大福。今年は期間が短く、10月末頃までの販売予定です。気になる方はお早めに!
同店はあんこが美味しいことでも知られています。「須磨離宮」は大粒の小豆を選りすぐって作られる、初代の頃から続く看板商品です。
大粒の粒あんに包まれた歯切れの良いお餅。粒あんの食感と柔らかな甘みに、長く受け継がれる確かな技術を感じます。
きっと常連さんしか知らない?!という、隠れ人気商品を教えていただきました。
「あべかわ餅」は柔らかいお餅に注文を受けてからきな粉をまぶして仕上げられるので、店頭には並んでいません(気軽に声をかけてくださいとのこと)。
きな粉が馴染んでしまうので、食べる前に追いきな粉をしていただきます。一口食べるとその柔らかさに感動!
とろけそうなほど柔らかいお餅は、どこまで伸びるの?と思うほどよく伸びます。長くつくことで、この絶妙な食感が生み出されるのだそうです。
お餅ひとつとっても、御菓子によって口当たりや食感が異なります。餅粉は地域によって特徴が異なるため、それぞれの御菓子に合うようにブレンドした上で使用しているそう。
「全ての商品、材料にはとことんこだわっています」と橋本さん。揺るぎないこだわりと惜しまない手間。長く愛される秘訣は、簡単に真似できるものではないことが解りました。
御菓子はお一人で作られていますので、数に限りがあります。予約も可能ですので、特にたくさん購入する場合は事前に問い合わせをお願いします。
場所
もとはし御菓子司
(神戸市須磨区前池町2-3-1)
営業時間
9:00~18:30
定休日
不定休
駐車場
なし