犬には伝わらない飼い主がやりがちな行動3つ 伝えるための方法から秘訣までご紹介
犬には伝わらない「やりがち行動」とは
飼い主が人間基準でやりがちな行動はいくつかありますが、主にしつけの場面でやってしまうことが多いようです。
1.長く叱る
犬を家族と思って接していると、ついつい人間を相手にしているのと同じように話をしてしまうものです。普段であればお互いに分かっていない状態であっても、犬にとっては構ってもらっている、注目されていると嬉しい行動になるかもしれません。
しかししつけの時も叱っている際にくどくどと長く説教をしてしまう方も多いのではないでしょうか。犬にとってこの「長く叱る」というのはもっとも伝わらない叱り方なのです。
犬たちは短い単語や二語文、三語文程度であれば理解することができます。しかし長い言葉や長い文章は理解することができません。長く叱っていると時間が経ちすぎてしまい、原因となった良くない行動そのものをしたということも忘れてしまいます。
人間に注意するときのように順序だてて説明しても、犬には全く伝わらないということを人間側が理解しておくことが重要です。
2.高い声音で叱る
犬たちに接する際、ついつい子供に接するように高い声で話しかけてしまう方も多いでしょう。犬たちは声音で人の感情を推測します。低い声であれば威嚇されているように感じ、高い声の場合は興奮を誘われているように感じるようです。
そのため子供を叱るときのように高い声で叱ってしまったり、悲鳴を上げたりすると犬たちは叱られているというより遊びに誘われているような気がして興奮してしまうのです。
叱るときは短い言葉で低い声を使う、というのを徹底するとよいでしょう。
3.叱るときに名前を呼ぶ
人間は人に注目させたいとき、その人の名前を呼ぶことがあります。呼ばれた方が振り返ったり、話している人に注目したりするものです。犬の場合も名前は重要で、呼ばれたら振り返りますし飼い主に対して注目します。
これは名前を呼ばれて反応したらいいことがあったということを繰り返して覚えた結果です。呼んで振り返ったらほめる、呼んで飼い主の近くまで来たら褒める、ということを繰り返すと、犬たちは飼い主が自分の名前を呼んだら注目するようになります。
しかし叱る際に注目させようとして名前を呼ぶのはいけません。名前を呼んでから叱ることを繰り返すと、犬たちは名前がイヤなもの、叱られる予兆として認識し避けるようになってしまいます。
伝わりやすい伝え方
犬に言いたいことや気持ちを伝える際は、人間の基準で行動してはいけません。犬たちにとって理解しやすい、伝わりやすい伝え方を意識しましょう。
具体的に犬に対して良いこと、悪いことを伝えたい際は、短い言葉ではっきりと言うのが良いようです。特に犬に対してその行動は良くないと伝える際には、この短い言葉やはっきりした言葉を意識するとよいでしょう。
また叱る際は低い声音で、良くない行動をしたその瞬間に「NO」「イケナイ」と伝えます。その後でくどくど説明せず、犬がその行動を止めたらすかさず褒めてあげましょう。
まとめ
犬たちに対して、人間だって叱り続けたくはないですよね。犬たちだって、叱られ続けるのは辛いと感じます。間違った伝え方で全く伝わっていないということが無いように、犬たちへの伝え方を正しく理解するのは飼い主の務めといえるでしょう。
またあらかじめ犬たちを叱らずに済むよう、いたずらされて困るものは出しておかない、良いことをしたら重点的に褒めるという意識も大切です。