愛猫の『ペット保険』本気で選ぶなら考えるべき4のポイント 貯金と比べていい?悪い?
1.保険料は将来を見据えて確認する
保険の加入を検討するタイミングとして最も多いのは、猫を飼ったときです。その加入経路の多くがペットショップなので、保険を検討するときの猫の年齢は若い頃がほとんどと考えられます。
すると、月々の保険料としてまず目にとまるのは、現段階での猫の年齢での金額です。しかし保険商品の中には、ある一定の年齢を超えると急に値段が上がるものもあります。
愛猫の年齢があがったときの金額もしっかり把握したうえで、保険を選びましょう。
2.「タイパ」のよい窓口精算方式
ペット保険の保険金の受け取り方法は、後払いのタイプが多いです。まずは動物病院でかかった治療費を全額自分で支払い、その後に、診療明細書や領収書、診断書といった必要な書類を保険会社に請求するという方法。インターネットが普及した現代では、Web上で手続きできる保険会社もあります。
しかし、この手の書類手続きやネットが苦手な人がいたり、「めんどうくさい」と感じる人がいるのは事実です。中には「今回は小額だから請求しなくてもいいや…」なんて人もいるかもしれませんね。
そんな方々にとってタイムパフォーマンスがよく便利なのが「窓口精算」です。これは、動物病院の窓口での支払いが自己負担のみになるという仕組み。保険による補償分があらかじめ引かれるので、請求の手間もなければ自己負担分のお金を用意しなくても済むということなのです。
窓口精算は加入する保険会社によって、できるできないがあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
3.付帯サービスで賢く利用
ペット保険の中には、加入者の特典があるものもあります。たとえば、ペット用品が安く買えたり、娯楽施設が安くなったり、医師に相談できるサービスといった内容です。
付帯サービスの内容は保険会社やプランによって異なりますので、加入を検討している場合は要チェック。ペット保険は基本的に「かけすて」であるため、付帯サービスで必要なものがあれば、日常的にお得感がありますよ。
4.割引制度は要チェック
ペット保険には、割引制度のあるものが多いです。主にあげらる割引サービスは、「マイクロチップを装着している」や「多頭飼い」です。
マイクロチップ割引
マイクロチップを装着している猫は多く、2002年6月からは犬や猫にマイクロチップの装着が義務化されています。よって、対象者は同割引が適応される保険を絞り込んでみましょう。
多頭飼い割引
複数の猫を飼っていたり、もしくは猫と犬といった飼育スタイルだったり、多頭飼育の現状またはその可能性はありますか?ペットを飼っていると、それぞれに病気やケガはつきものです。ご自宅のニーズに合わせて、この割引が適応されるプランも確認しておくとよいでしょう。
このほかにも、1年間の契約期間内に保険金の受け取りをしなかった場合の「健康継続割引」やネットによる手続きの「インターネット割引」などもあります。
貯金と比較すると…
猫を飼っている人でペット保険に加入しているのは2%ほどだといいます。確かにペットの保険は「掛け捨て」なので、愛猫が特に病気やケガをしなければ、自分で「ペット用の医療費」を貯金しておく方が無駄がないという意見もあります。
小さな病気やケガでしたら、1回病院に連れて行くとおおよそ1万円前後の支払い額。ほとんど病院が必要なければ、月々保険料を支払ったことを考えて、蓄えておく方法もありますね。
ただし猫はいつ病気になるかもわかりませんし、手術が必要となれば、手術費だけでも平均17万を超えます。そういった高額な治療を要されることになった場合、さすがに貯金だけで支払うことは難しいのです。
保険のプランにもよりますが、加入していれば治療費の50%~70%は保険でまかなえるため、保険は安心です。
まとめ
猫の保険が必要か不要かという選択は、やはり飼い主さんしだいです。
ただし、猫が健康で若いうちは病院に行くことも少ないですが、7歳以降の中年期に入ると病気にかかりやすくなります。
猫特有の腎臓病や関節炎、糖尿病といったリスクもあがり、シニア世代になると高血圧や認知症、甲状腺機能亢進症の懸念も増えていくばかりです。
将来のことを考えると、中年期にさしかかるあたりに保険加入を検討するのもひとつの手でしょう。
たとえば子猫のうちは心配なので保険に加入しておき、その後は一旦解約。6歳くらいまではペット貯金で対応した後、猫が中年期になる7歳過ぎたあたりに再度加入を検討するという「掛け捨て」というデメリットをカバーする方法もありますね。
なお、新規加入の年齢制限が8歳までという保険商品が多く、長くても10歳前後までのものが一般的なので、その場合は計画的に行いましょう。