<失敗が怖い!>「落ちた~!」不合格だった姉。受験生となった中3妹にも異変が!?【まんが】
私(エリ)は夫と2人の娘と暮らしています。中3の姉キョウカは明るくて楽天的なタイプ。それに対し中2の妹ホノカはおとなしくて少し繊細なところがあります。今日は公立高校の合格発表がある日。A高校を受験したキョウカは少し前からリビングにあるパソコンの前にスタンバイしていました。まずは自分だけで合否を確認したいというので、私もそっと見守っていたのです。そして発表時間になり……キョウカの大声が家じゅうに響き渡りました。
おどけたように頭を下げるキョウカ。すべり止めの私立B高校は公立よりもはるかに費用がかかり、わが家の家計にはダメージが大きいのですが……。お調子者のキョウカが明るくふるまうので、思わず私も肩の力が抜けてしまいました。
明るくはしゃぐキョウカとは対照的に黙ってしまったホノカ。なんとなく様子がおかしいな……と思ったことを覚えています。そして4月を迎えてキョウカは高1に、ホノカは中3になりました。キョウカは楽しく高校生活を送っているようです。
残念ながらキョウカは第一志望の公立A高校に受かることはできませんでした。私立のB高校に通わせるのは、正直なところわが家の経済状況ではちょっと大変です。ただ楽しそうに高校生活を満喫しているキョウカを見ていると、「親も頑張ろう」と思えるものです。 一方でホノカはこのところあまり元気がない様子。中3になってから、気分が悪いと言って早退してくることも何度かありました。繊細なところがある子なので、メンタルの不調から来ているのではと心配です。 中3になりいよいよ受験生だというプレッシャーもあるでしょう。キョウカの次は自分が高校受験だと思って、もしかしたら不安に襲われているのかもしれません……。
担任から電話にビックリ!繊細な次女、保健室で過ごすことが多い!?
寝耳に水でした。「最近よく保健室で過ごしている」とのことですが、ホノカからは何も聞いていません。そしてスクールカウンセラーとの面談のなかで、ホノカは抱えている不安を打ち明けたようです。キョウカの受験失敗をそこまで気にしていたなんて……。
夫は大雑把で無神経なところがあり、「遠足に行きたくないなんてありえない」「ホノカ、ちょっとおかしいんじゃないか?」などと平気で口にします。何度も「繊細な子なんだからやめてあげて」と言ったのですが……。だから家族には言いづらかったのかもしれません。
中学から電話をもらい、最近の状況を知って驚いた私。少し様子がおかしいなとは思っていたものの、まさか保健室で過ごすことが多くなっていたとは……。スクールカウンセラーの面談で、ようやく不安を打ち明けたホノカ。その事情は本人の承諾を得てカウンセラーさんから担任の先生に伝わり、そして私も初めて知ることになったのでした。 ホノカの話をしっかり聞いてあげて、できるかぎり不安を取り除いてあげなくては。どのように話をすればいいものか……と悩んでいると、意外なことにキョウカが「私から話してみるね」と提案してくれました。ホノカは姉のキョウカのことを信頼して慕っていますし、私はひとまず任せてみようと思います。
【次女の気持ち】姉のせいで私立NG?「絶対失敗できない」心が苦しい
私は中3のホノカです。両親と、ひとつ上の姉キョウカと暮らしています。姉はこの春、高校受験に失敗して私立B高校へ入学しました。姉自身は高校生活を満喫していて、今は落ちたことなど全く気にしていないようですが……。今年度は私が受験生。姉の失敗を思い出すと自分の胸がざわつき、気持ちが不安定になってしまうのです。頑張らなくちゃいけないのに、こんな自分が本当につらいです。あれは姉が落ちた合格発表の日のこと……。
その夜、私はリビングでの両親の話し合いを聞いてしまったのです。「ホノカには絶対に公立に行ってもらわないと」「ふたりとも私立だと困る」いきなり自分の名前が出てきてびっくりしてしまいました。プレッシャーで心臓がバクバクしてきます。
授業を受けていると「どうしよう」とパニックになって、ときには身体が震えてしまうことも。そのうち不安で涙が溢れるようになってきて……。心配した友達が保健室に連れて行ってくれるようになり、そのまま保健室で過ごす日が増えました。
私は高校受験が心配なこと、「失敗できない」と考えると不安で怖くなってしまうことを打ち明けました。こんなことくらいで気持ちが押しつぶされそうになってしまう私は、弱いのかもしれません。けれどスクールカウンセラーさんはうなずきながら優しく話を聞いてくれました。全部話し終わると、涙がポロポロ出ました。「今のお話、担任の先生や親御さんに伝えてもいい?」と言われたので承諾しました。 家族にも絶対話せないと思っていたけれど、聞いてもらうことで少し気持ちが軽くなったような気がします。学校から帰ったら、勇気を出して家でも話そうと思います。
「私は失敗してない!」心を軽くした姉からの言葉とは
言葉を詰まらせながら話すと、姉は真剣に聞いてくれました。が、すぐにケロっとした様子でこう言ったのです。「私の受験は『失敗』なんかじゃないよ? 私、頑張ってチャレンジしたんだもん。ナイスファイトだったじゃん!」
姉のポジティブ思考にはいつも助けられます。「私は失敗なんて思わないよ? でもごめんね。私が公立落ちたから、ホノカにはプレッシャーがかかっちゃったよね」「そんな、お姉ちゃんのせいじゃないよ」「ホノカも悩みすぎないで」
私の話を聞いた姉は「私にとって高校受験は『失敗』じゃない。ナイスチャレンジだった!」と言い放ったのです。そんな姉のポジティブ思考に私は励まされました。その考えを大切にしているうち、だんだんといろいろなプレッシャーを乗り越えられるようになってきたように思います。私もこれから先、予期せぬ方向に進むことがあるかもしれません。でもそんなときには姉のように「自分が置かれた状況で楽しもう」と考えるようにしたいです。 その後、母からは「ホノカの辛い気持ちに気づいてあげられなくてごめんね」と謝られました。「学費のことは親の仕事だから、ホノカが考えなくてもいい」とも……。これからの高校受験に向けては、しっかり家族と相談しながら考えていきたいと思います。