【小田原市】マックスバリュ東海 小田原市で移動スーパー 市、社協と連携 川西地区で
小田原市の川西地区で11月18日から、高齢者らの買い物の不便さ解消などを目的に移動スーパーの運行が始まった。市と市社会福祉協議会、マックスバリュ東海(株)による「ケアタウンの推進に関する連携協定」に基づく事業で、同日、市社会福祉センターで出発式が行われた。
10月29日に締結されたこの協定は、人々が相互に見守り、助け合い、必要なときに支援を受けられるなど、支え合いのまち(ケアタウン)の実現を目指すことを目的としている。同社は、買い物支援と高齢者等の見守り活動を目的に、2022年から静岡県や愛知県などで移動販売事業を展開。今回の実施は、神奈川県内では箱根町や南足柄市などに続き、5台目。
運行コースは市社協と連携して自治体からの意見を聞き検討。7コースを設定し、市内およそ70カ所を巡回することにした。車両には生鮮食品・総菜・日用品など約500品目をそろえ、毎週同じ曜日、場所、時刻に各所を訪問する。
出発式で同社の関根賢一執行役員は「今までのノウハウを生かして地域の暮らしの一助となり、皆さまに愛される存在になりたい」とあいさつ。加藤憲一市長は「地域の暮らしを支える基幹的なインフラとなれば」と期待を寄せた。
また市社協の木村秀昭会長は高齢化や移動手段の制限で買い物に不便を感じている人が多い現状を挙げ、「地域の暮らしの足として大きな役割を果たすと確信している。また地域のつながりや絆を深める場として末永く続くことを願っている」と話した。