犬が『トイレを覚える』ためのコツ4つ 上手くいかない原因やトレーニングの方法を解説
犬が『トイレを覚える』ためのコツとは?
犬にトイレを覚えてもらうためにはちょっとしたコツが必要となります。配慮すべきことは数多くありますが、その中でも基本的ですが大事なポイントをご紹介します。
1.大きめのシートを用意する
犬のトレーニングで大切なことは『成功体験』をさせることです。トイレトレーニングでは、大きめのシートを用意するなど、失敗させない環境を作りましょう。
小型犬でも大型犬用のシートを用いたり、複数枚のシートを重ね合わせたりするなど「広すぎるかな…?」と思う位の大きさを確保し、徐々にスペースを狭めていく方法をとりましょう。
2.トイレの場所を変えない
犬がトイレの場所をしっかり覚えるまで位置を変えることはNGです。どこにトイレを置くかはもちろん飼い主さんが決めて問題ありません。しかし「さっきここでおしっこしたから…」とよかれと思ってその度に場所を変えると犬は混乱します。
確かに犬は自分の排泄物のニオイが残っているところに重ねて排泄をする習性があるため、シートに残ったおしっこのニオイを新しいシートに擦りつけてみることも一案です。
3.排泄のタイミングを把握し誘導する
愛犬の排泄のタイミングを記録・把握しておくと、次の排泄の予測ができるためサポートすることができます。犬は以下のタイミングで催すことが多いです。
✔寝起きや食後
✔遊んだ後
✔散歩に行く前
特に寝起きや食後はルーティンとして確立しやすいため、そわそわし周辺をウロウロと歩き回る素振りを見せやすいです。そうした行動を見たらすぐにトイレへ誘導し排泄を促しましょう。
排泄のルーティンは個体差もあるため、愛犬のタイミングをこまめに記録しておくと次の排泄の準備ができます。
4.トイレは常に清潔を保つ
トイレシーツが汚れたままだと、別の場所で排泄をしてしまいがちです。前述した『ニオイ付け』程度であれば問題ありませんが、基本的に犬は綺麗好きなので前回の排泄物が残ったままの状態を嫌がるのです。
トイレ周りは常に清潔を保つようにしましょう。寝床付近にトイレがあることを嫌がる犬も多いため、これらは可能な限り離れた場所に置いてあげることもポイントです。
愛犬がトイレをなかなか覚えない…上手くいかない原因とは?
「うちの子なかなかトイレを覚えてくれない」そう嘆く飼い主さんはいませんか?もしかすると以下に挙げる点が原因かもしれません。
✔トイレ以外の場所にニオイが残っている
✔トイレの失敗を叱っている
✔ストレスでわざと失敗している
トイレ以外の場所に排泄物のニオイがついていると、場所を覚えられない物理的な原因となり得ます。違う場所で粗相をしてしまった場合は、しっかりと掃除しましょう。
犬がトイレを失敗したときに叱ってしまうと、排泄したこと自体を叱られたと感じてしまうことがあります。そうすると見つからないように隠れて排泄をしたり、我慢して膀胱炎になってしまったりと、一層トイレを覚えることができなくなってしまいます。
今まで出来ていたトイレが急に出来なくなった…そんな場合はストレスが原因かもしれません。運動不足や留守番、スキンシップ不足など、何らかの理由でストレスが溜まり、飼い主さんの気を引こうとわざと失敗をしている可能性があります。
トイレトレーニングの効果的な方法
トイレトレーニングを上手に進めていくために効果的な方法があります。
✔穏やかな心を保つ
✔成功したら大げさなくらい褒める
✔粗相の片づけは無言で行う
犬は飼い主さんの感情の変化にとても敏感です。失敗したときに叱らないことはもちろん、イライラしたり粗相しないだろうかと過度に愛犬を観察することは控えてください。排泄すること自体に抵抗を感じトレーニングが上手く進まなくなってしまいます。
そして成功したときは大げさなくらい褒めてあげましょう。成功体験を重ねてあげるのです。反対に粗相したときは無言で黙々と片づけるようにしましょう。この時に声をかけると『構ってもらえた』と勘違いし、トイレを覚えることに時間がかかってしまいます。
まとめ
犬のしつけで最も基本的なトイレトレーニングですが、子犬・成犬・高齢犬・保護犬…教えるタイミングが違えば方法も異なりますが、ご紹介した内容はどの子にも当てはまる最も基本的なことです。
覚えるまでの時間も個体差があります。根気強く寛大な心でトレーニングするようにしましょうね。