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季節の便り 矢部に晩秋到来 石焼き芋が恋しい季節

タウンニュース

全国各地から生芋を取り寄せ専用の機械で焼き上げる望月さん(写真上)・かつては「壺焼き芋」も提供していたが、環境への配慮などを理由に今は石焼き芋のみを提供し、壺は店の看板的な役割を果たしている(同右)

朝晩を中心に冷え込む日が増える中、相模淵野辺線の矢部四丁目と榎町交差点の間の店から放たれる、甘い香りが地域に晩秋の訪れを告げている。寒い時期に恋しくなるあの香りだ――。

店の名は「焼き芋専門店イモンチ」。店の前には高さ1mほどの壺が2つある。古代の土器のようなその風体は存在感抜群。店主の望月晶美(まさみ)さん(75)は23年前に横浜から相模原に移り住み、種子島産の安納芋を口にし感動を覚えた18年前、「この味を知ってほしい」と店を開業した。

かつての相棒「壺」は店の看板

壺で生芋を焼き上げる「壺焼き芋」を提供していた。豆炭などを燃料にじっくりと焼き上げる芋は遠赤外線効果で糖化され、石焼き芋とはまた違った味わいに仕上がるという。しかし環境への配慮から3年前に石焼き芋一本に絞った。以来、店先に置かれている存在感抜群の壺は店の看板的な存在となった。

全国各地から生芋取り寄せ

安納芋、シルクスイート、なると金時…。ガス式の石焼き芋機で、全国各地から取り寄せる生芋を最高の状態に焼き上げる。ハイシーズンとなる12月から3月にかけては1日に200本を超える日も。「おばちゃん美味しかったよ」。その一言が励みだ。

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