館林紬の再興を目指す「紬・組」の活動拠点「ツムギトエンガワ」4月オープン【群馬県館林市】
館林市でかつて盛んに織られた綿織物「館林紬(つむぎ)」。
その再興を目指す3人が、「合同会社 紬・組(つむぎぐみ)」を立ち上げて活動している。
4月には活動拠点となる「ツムギトエンガワ」が本格オープンする。
館林紬織元の旧居を使った拠点
「ツムギトエンガワ」が4月オープン
「紬・組」は、古い建物をリノベーションして活用し、まちづくりに尽力する安樂岡紀子さん、中村喬さんと、海外で服飾関係の仕事に就いている飯塚はる香さんの3人で一昨年に設立。
館林紬を生産していた山岸織物に残る紬から、活動のシンボルとして6色の縞模様の紬を選び、それぞれの色に館林市の風景や歴史を重ねて「日日凛(にちにちりん)」と名付け、PRを始めた。
日日凛をモチーフにした商品開発と販売、イベント参加や商業施設でのワークショップを通じて活動が広り、拠点の必要性を感じていたところ、山岸織物が所有する築100年以上の古民家を使用できることになった。
「室内では機織り機が動き、縁側で訪れた人が交流する光景を目指して」と名付けた「ツムギトエンガワ」。
本格オープン後は織物に使う道具を展示し、織物体験や織物に関心を持つ人との交流の場とする。
また日日凛をモチーフにしたネクタイや手拭い、山岸織物の紬で作ったバッグや文具の展示販売も行う。
「館林紬が無くなる前に、現代に必要とされる形にし、次代につなぎたい」と飯塚さん。館林で綿花を育て、布を織ることが目標だ。
紬・組の活動拠点「ツムギトエンガワ」
【開所日】4月に本格オープン、現在はイベント開催時のみ公開。
【住所】館林市仲町5-47
【問い合わせ】公式サイトのメールフォームから
【公式サイト】https://tatebayashi-tsumugi.com/