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中目黒のおすすめカフェ9選。異国情緒あふれるメニューや都会的な雰囲気を楽しもう

さんたつ

カフェの激戦区、中目黒。店主にゆかりのある外国の文化を取り入れたり、意外な組み合わせの料理やお菓子を提供したりと個性を際立たせている。いずれも人気店ばかりで、行列ができることも度々だが、何度も耳にしたのは落ち着いた大人の世代にももっと来てほしいというお店の声。気になっていたけど躊躇していたお店ほど、訪れてみると新しい世界が開けるかも。

ROJU Cafe(ロジュ カフェ)

『モクシャチャイ』。インドとイタリアのイメージを重ねたチャイの店

充実のジェラート&焼きドーナツ ドリンクセット1400円〜。

昨今のスパイスブームもあって、チャイの人気はますます上昇中。店の代表・大久保カプール玲夫奈(おおくぼ カプール れおな)さんは、父がインド人で、自身は大人になってからイタリアで駐在経験を持つ。イタリアのバールでコーヒーが飲まれる様子と、インドでのチャイの飲み方に共通するものを感じていたのだとか。

ロイヤルマサラチャイは、インドから輸入したシナモン、カルダモン、ジンジャー、ブラックペッパー、クローブの5つがブレンドされている。飲み始めはカルダモンの香り、そのあとシナモンの甘い香り、そしてクローブの深みのある香りが感じられる。飲むとジンジャーとブラックペッパーのおかげで徐々に身体が温まってくる。ドリンクのチャイ以外にも、ジェラートや焼きドーナツにもチャイフレーバーがある。

中央が茶葉。上から時計周りにクローブ、カルダモン、シナモン、ブラックペッパー、ジンジャー。

『モクシャチャイ』店舗詳細

モクシャチャイ
住所:東京都目黒区東山1-3-6 クレール東山 2F/営業時間:11:00~18:30/定休日:火/アクセス:東急電鉄東横線中目黒駅から徒歩8分

『tractor』。深夜ににぎわった店が提供するボリュームたっぷりオーストラリアの朝食

トーストと卵2つ、オリーブオイルを含めて660円。アボカドが385円。トマトとチーズが440円で、合計1485円。注文はワンドリンク制。

もともとバーのようなクラブのような深夜が賑わう店の、現在の人気メニューはオーストラリアの朝ごはん。代表がシドニーに住んでいたことから2016年に提供を始めた。料理の写真映えが人気の秘密と思われがちだが、お皿の上の料理は、トーストの厚みやたまごの火の通り具合など実は計算尽くされていて、食べるたびに唸る。

基本のトーストと卵料理に追加していくワンプレートが人気。トーストはライ麦パン(rye)、白いロールパン(white bread roll)、グルテンフリーのパン(gluten-free)から選び、卵料理もポーチドエッグ、スクランブルドエッグ、またはフライドエッグから選ぶ。この基本メニューにプラスして、好みのひと皿になるようカスタマイズしていく。

追加で組み合わせるメニューの中で、人気があるのはアボカドだ。口に入れた瞬間にとろっとクリームのようになる絶妙な熟し加減がたまらない。トッピングのナッツ類とのコントラストもニクい。

スタッフの小川友子さん。

『tractor』店舗詳細

tractor(トラクター)
住所:東京都目黒区中目黒1-3-5-102/営業時間:8:00〜14:00LO/定休日:月/アクセス:東急電鉄東横線中目黒駅から徒歩5分

『Chou de ruban』。フランスでも学んだオーナーのセンスが光る花屋を兼ねたカフェ

スモークサーモンとクリームチーズを使ったクイニーアマンサンドは715円。ドリンクやサラダをつけてセットにもできる。

目黒銀座商店街に面した店では、実は花も販売している。オーナーの川本幸代(ゆきよ)さんは、フランスでも学び、花を中心にウェディングなどで空間を演出してきた。さすがのセンスで、店内は砂糖細工のような色使いがかわいらしい。店内奥にはシュガーケーキも飾られている。

開店時間は朝8時。モーニングはもちろん、ランチ、カフェタイムとさまざまな人がお店を訪れる。週末にはテーブルに仕込まれたディスプレイを目当てに訪れる人が少なくない。ガラス越しに見える花や小さな人形を背景に、スイーツとお気に入りのタレントの写真や人形を並べて、写真を撮る人が多いのだとか。そのおともに選ばれることが多いのが、3種類用意されているタルトだ。キュートで高さがないところが、写真に収まりやすいようだ。

左からレアチーズタルト、抹茶タルト、フルーツタルト各660円。季節によって変わる。

『Chou de ruban』店舗詳細

Chou de ruban(シュードゥリュバン)
住所:東京都目黒区上目黒2-43-6 LINKY1-1F/営業時間:8:00~19:00 ※配達・仕入等で変動あり/定休日:火・水 ※他不定休有り/アクセス:東急電鉄東横線中目黒駅から徒歩6分

『alors』。手作りのフードメニューと深煎りのブレンドが幅広い世代に人気

alorsブレンドのほかプアオーバーコーヒーは650円から。あんバター480円。パンは単品で200円。

オリジナルのalorsブレンドは、毎日飲みたくなるような味をコンセプトにしている。プアオーバーと呼ぶドリップコーヒーのスタイルで飲むと、深みがありながら苦みと甘みのバランスが良く、ナッツのような香りも感じられる。とんがっているわけではないのに、新しさも感じる、そんな味に魅力を感じて、幅広い世代が通う。

人気のフードメニューは、自家製パンを使ったあんバター。パンは国産小麦、塩、イーストに水分を多く混ぜ込んだだけのシンプルさ。水分が蒸発しないよう注文が入ってからリベイクするので、外側はパリッ、中はしっとりもっちり。挟んでいる十勝の粒あんもしっとりしていてコクがあり、程よいボリュームのバターとの相性は文句なし。

ガラスケースには、お店のトレードマークを模ったアローちゃんクッキー、スコーンやパウンドケーキ類が並ぶ。すべて店主の手作りだ。

『Onigily Cafe』。長野産おいしいお米で作ったおにぎりを定食スタイルで

よくばりプレートは1300円。お味噌汁付き。

ファッションの仕事をしていた代表が、おにぎりのケータリングサービスからスタートしたお店。山手通り沿いにあるお店は、天井が高くて開放的。シンボルのように照明が煌めき、BGMには軽やかな洋楽、メニューは黒板に書かれるなど、おにぎりのイメージとのギャップも魅力だ。

ショーケースに並ぶテイクアウト用のおにぎりは三角。のりで包む昔ながらのスタイルがメインで、全部で16種類が並ぶ。総菜は通常6種類。デザートや肉巻きおにぎりもあるので、これならたとえ毎日訪れても飽きることはなさそう。

代表が育った長野県佐久市産のコシヒカリでにぎった塩おにぎりは、ふんわりしていて、口の中で噛んだ分だけほろっと崩れる。日本の米のおいしさをもっと多くの人に知ってほしいとのことだ。

『Onigily Cafe』店舗詳細

Onigily Cafe(オニギリーカフェ)
住所:東京都目黒区中目黒3-1-4/営業時間:8:00~16:00/定休日:不定/アクセス:東急電鉄東横線中目黒駅から徒歩6分

『ONIBUS COFFEE Nakameguro』。電車の音と味わうシングルオリジンコーヒー

線路沿いの古い木造の建物を改装して、店がオープンしたのは2016年1月のこと。当初から1階の半分はオープンエアだったが、2023年にリニューアルされてますます気持ちのいいテラス席になった。2階には電車が見える特等席もある。

現在都内を中心に7店舗があり、『ONIBUS COFFEE Nakameguro』は、浅煎りのシングルオリジンコーヒーをメインに提供している。ドリップコーヒーは、コロンビア、ルワンダ、エチオピアなど7種類ほどの豆から選べるが、「迷ったら、なんでも聞いてもらっていいですよ」と店長の宮原萌子(みやはらもえこ)さん。

宮原さんがよく飲むのは、ホンジュラス。一般的なコーヒーよりも色味は少し薄く、飲んでみると口当たりがやさしく、苦味はほとんど感じず、旨味が勝る。すいすい飲めるおいしさで、シングルオリジンをもっと知りたくなりそうだ。

店長の宮原萌子さん。コーヒーの選択に迷ったら、遠慮なく質問しよう。

『ONIBUS COFFEE Nakameguro』店舗詳細

ONIBUS COFFEE Nakameguro(オニバスコーヒー ナカメグロ)
住所:東京都目黒区上目黒2-14-1/営業時間:9:00~18:00/定休日:不定/アクセス:東急電鉄東横線中目黒駅から徒歩1分

『Swell Coffee Roasters』。元ホテルマンの凄腕バリスタが率いる実力派

カフェラテ650円。爽やかな味わいのアールグレーチーズケーキは550円。

にぎやかな目黒川から少し離れたまだ新しく開放的な建物で、美しいカフェラテが飲める。ラテアートの世界大会で準優勝した経験を持つバリスタが開いたお店だ。

代表は名古屋の有名ホテルでホテルマンとして働いていたが、あるバリスタのサービスに心を打たれてコーヒーの道へ。猛烈にラテアートの練習を重ねて、世界大会に出場すると、2016年には準優勝の栄誉に輝いた。

世界大会準優勝に裏打ちされた技術以上に、コーヒーを淹れるスタッフが魅力的であることが重要だというのが、店の方針。お店に足を踏み入れて、コーヒーをオーダーして受け取るまで、生まれる会話ややり取りに、コーヒーのおいしさにプラスした魅力を感じられる店だ。

中央が代表の尾﨑数磨さん。

『Swell Coffee Roasters』店舗詳細

Swell Coffee Roasters(スウェルコーヒーロースターズ)
住所:東京都目黒区上目黒1-11-1 OAK BLDGⅡ/営業時間:9:00〜23:00 (月は〜20:00、土・日は8:00〜)/定休日:無/アクセス:東急電鉄東横線中目黒駅から徒歩10分

『KOTOBUKI TOKYO』。羊羹とチーズケーキを組み合わせ!注目の羊羹フロマージュ

柑橘の羊羹フロマージュは420円。イートインには2種類の試食が添えられる。

オリジナルスイーツ、羊羹フロマージュは、チーズケーキと羊羹を組み合わせていて和洋菓子と銘打っている。店主である若いパティシエが洋菓子店勤務時代に磨いた技術と知識によって、さまざまな素材を羊羹フロマージュに落とし込み、季節限定を合わせて10種類ほどが並ぶ。いちばん人気はプレーンで、クリームチーズと卵、砂糖だけを使ったシンプルなベイクドチーズケーキに低糖の粒あんで作った羊羹を合わせている。土台はクッキーにバターを合わせて、少し塩をきかせることで、バランスよく仕上げた。

プレーンの他は柑橘や抹茶などが定番。期間限定のティラミスや栗、ぶどう、春には桜などバリエーションが豊富だ。材料の組み合わせもおもしろく、味や食感のバラエティも楽しい。迎賓館のアフタヌーンティーにも抜擢されて注目が集まっている。

『KOTOBUKI TOKYO』店舗詳細

KOTOBUKI TOKYO(コトブキ トーキョー)
住所:東京都目黒区上目黒2-11-1/営業時間:12:00〜18:00/定休日:火/アクセス:東急電鉄東横線・地下鉄日比谷線中目黒駅から徒歩3分

『ROJU Cafe』。憧れのミッドセンチュリー家具に座ってコーヒーを

『ROJU Cafe(ロジュカフェ)』はオフィスビル『ROJU』の1階にある。もとは酒販会社が倉庫として使っていたという広い店内はレンタルスペースとしても使われており、ミッドセンチュリーの家具がいくつも設置されている。

ここではコーヒーを手に、憧れの名作椅子に座ったり、眺めたりしながらくつろいだ時間が過ごせる。なかでも、広いスペースの中央に置かれたラウンジチェアの「ラ シェーズ」が人気。有名なチャールズ&レイ・イームズ夫妻によるデザインで、白いポリウレタン製の柔らかなカーブが印象的だ。

オリジナルブレンドは、「多くの人がおいしいと感じる深煎りで、味に統一性があってバランスのいいブレンド 」を目指してブラジルとグアテマラ、エチオピアの3種類がブレンドされている。

カフェのメニューはドリンクのみ。いつもは蓋をしてから手渡すカフェラテ600円。

『ROJU Cafe』店舗詳細

ROJU Cafe(ロジュ カフェ)
住所:東京都目黒区中目黒1-9-3/営業時間:10:00~20:00/定休日:無/アクセス:東急電鉄東横線・地下鉄日比谷線中目黒駅から徒歩6分

取材・文・撮影=野崎さおり

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