フローリング掃除でやってはいけない“3つのNG”「きれいになると思ってた…」「掃除機からかけてた…」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。部屋中を舞うホコリは、どんなに掃除をしてもゼロにすることはできません。少しでも減らすために日々のお手入れは欠かせませんが、手順を間違うと汚れが酷くなる場合があります。ここでは、避けた方がいい「フローリングのNG掃除」についてご紹介します。
NGその1.初めに掃除機をかける
フローリングの掃除をするときは、まず掃除機を手にする方が多いかと思います。掃除機なら髪の毛やホコリも効率よく吸い取れますし、大きなゴミも取り除けます。
しかし、いきなり掃除機がけからスタートするのは間違い。掃除機をかけると、本体から出てくる排気の風によってフローリングに積もったホコリが舞い上がってしまうんです。
床のホコリを取り除くのなら、掃除機がけの前にフローリングワイパーを使うのがベスト。フローリングに積もったホコリをさっと拭き取り、その後に掃除機でゴミを吸い取りましょう。
NGその2.ホコリを水拭きする
いきなり掃除機をかけるのも避けた方がいい一方、水拭きからのスタートも手順としてはおすすめできません。
ホコリが水分を含むとベチャベチャにかたまるため、より落としにくい厄介な汚れに変化します。ホコリを水拭きすると黒い汚れがポロポロ出てきますが、これもホコリが湿気を吸収したことによるもの。粒になったホコリが広がってしまい、酷く汚れる可能性もあるんです。
ホコリは乾いたまま取り除くのが鉄則。間違っても、フローリングを水拭きから行うのは避けてください。
NGその3.メラミンスポンジでこする
フローリングの経年劣化やワックスコーティングが古くなると、表面に黒ずみができます。しかしこの黒ずみはなかなか頑固で、水拭きでは簡単に落ちないケースが多いです。
だからといって、研磨力の強いメラミンスポンジを使うのはNG。黒ずみ汚れはきれいに落ちますが、フローリング表面の塗装やコーティングまで削り落としてしまいます。
わたしもクリンネストになる前に、この失敗を経験。メラミンスポンジでこすったフローリングはガサガサになり、表面をこすって凹凸ができたせいで汚れがつきやすくなってしまいました。
メラミンスポンジはコーティングされたフローリングのお手入れには使えませんので、くれぐれも注意してください。
間違ったお手入れは避けて
フローリングは材質によって、使えない洗剤や掃除グッズが異なります。ご自宅のフローリングを確認して、間違ったお手入れをしていないか見直してみましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア