エアモビリティら3者、ナビゲーションシステムによるAED積載ドローンの自動運航デモンストレーションを実施
エアモビリティ株式会社、国立大学法人千葉大学および株式会社Smart119の3者は2024年3月29日(金)、空のナビゲーションシステムを使ってドローンでAEDを目的地まで自動運搬するデモンストレーションと説明会を実施した
実施概要
今回の実証実験イベントでは、エアモビリティ社が開発した空のナビゲーションシステムをドローンに搭載し、目的地までAEDを自動で運搬した。
コース上で人が倒れたと想定し、その場所でスマートフォンアプリ上のボタンを押すことでナビゲーションシステムに位置情報が転送され、AEDの保管場所から目的地までの最適飛行ルートを自動生成する。その飛行ルートはドローンのフライトコントローラーに転送され、AEDを目的地まで自立飛行により運搬し、ドローンによるAEDの自動運搬全体のシステム連動性、運搬時間の確認などを行った。
AED積載ドローンの自動運航イメージ
実施場所/飛行ルート:季美の森ゴルフ俱楽部(千葉県大網白里市季美の森南2-49)内の約400m
出典:国土地理院ウェブサイト
使用機体
プロドローン株式会社製機体重量12.3kg(バッテリー込み)最大ペイロード10kg最高速度60km/h
使用AED
日本光電工業株式会社製 自動体外式除細動器寸法(mm)幅206×高さ97×奥行252質量(Kg)約2.4(使い捨てパッド・バッテリパックを含む)
実証実験の結果
今回の実証実験イベントでは、季美の森ゴルフ俱楽部内地点から発信されたスマートフォンアプリの位置情報を基にナビゲーションシステムが自動生成した飛行ルートに沿ってドローンが自動運航し、3分30秒でAEDを約400m先にある目的地まで運搬した。
今後の予定
同実験イベント内容を基にオペレーション体制等を検討しゴルフ場におけるAEDドローンの普及を目指すと共に、救急要請・救急活動の効率化のためのサービスであるSmart119と連携してより良いサービスの提供も行っていくとしている。また、ゴルフ場に限らず広範囲な敷地におけるAEDドローンの普及も目指して行く方針。
実証実験協力企業(順不同)
エアモビリティ株式会社(本実証実験主催、ドローン運航ナビ/アプリシステムの提供)国立大学法人千葉大学大学院 医学研究院 救急集中治療医学(救急災害医療現場の視点から実証実験の立案・実施・有効性の検証を協力)国立大学法人千葉大学災害治療学研究所(同上)株式会社Smart119(救急医療ICTシステム開発の視点からの実証実験の立案・実施・有効性の検証に協力)東京海上日動火災保険株式会社(保険の設計・検討)日本光電工業株式会社(AED提供)株式会社プロドローン(パイロット派遣)季美の森ゴルフ倶楽部(実験場所提供)
エアモビリティ
千葉大学
Smart119