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子どもたちの心に残る絵本作りを目指す「かとう たかこ」。

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子どもたちの心に残る絵本作りを目指す「かとう たかこ」。

皆さんは子どもの頃に読んだ絵本を覚えていますか? 当時読んだ絵本の記憶って、案外残っていたりするものですよね。今回紹介するのは、子どもの思い出に残るような絵本を作ることを目標にしている、絵本作家志望のかとうたかこさんです。ご自宅の落ち着いた雰囲気のお茶の間で、イラストや絵本に対する取り組みについてお話を聞いてきました。

はれそら堂

かとう たかこ Takako Kato

1978年新潟市南区生まれ。新潟デザイン専門学校グラフィックデザイン科や講談社フェーマススクールズ、パレットクラブスクールでデザインやイラストを学び、「はれそら堂」としてイラスト製品の販売をおこなう他、親子向けフリーペーパー掲載用の絵本、年賀状や教科書のイラストも描く。現在は働きながら絵本作家を目指している。2024年に開催された「ピンポイント絵本コンペ」で優秀賞を受賞。

「はれそら堂」としてイラストグッズを販売する。

——かとうさんは昔から絵を描くことがお好きだったんですか?

かとうさん:はい、幼い頃からノートに少女漫画風のイラストをよく描いていたんです。ずっと色鉛筆を愛用していたんですけど、デザイン専門学校に入ってからアクリル絵の具と出会い、それからはアクリル絵の具でイラストを描くようになりました。

——専門学校でデザインの勉強をしたんですね。

かとうさん:イラストを描く仕事に就きたいと思っていたものの、どうしたらいいのかわからなかったので、いちばん身近にあったイラストと関係のありそうな学校に入ったんです(笑)

——それがデザイン専門学校だったんですね(笑)。でも、イラストとは少し違うような……

かとうさん:そうなんですよ(笑)。ですから今度は「講談社フェーマススクールズ」でイラストを学ぶことにしたんです。ストーリーに合わせたイラストを描く課題を提出するんですけど、当時の私は自分のイラストに自信が持てなかったので、課題の提出期限に間に合わせられないことが多かったんですよ。それでも在学期間を延長することで、なんとか卒業することができました。

——卒業できてよかったです。その後はどんな活動をしてきたんでしょう?

かとうさん:専門学校時代から憧れていた「東京デザインフェスタ」に出店して、それまで描きためてきたイラストのポストカードを販売したんです。ひとりでは不安だったので母にも付き添ってもらって、出店のお手伝いもしてもらいました(笑)。イラストを見たお客様の反応がよかったので自信につながり、それからは「はれそら堂」としてイベント出店や雑貨店での委託販売をおこなうようになったんです。

絵本作家の登竜門で、優秀賞を受賞。

——かとうさんは、イラストを生かして絵本作家を目指しているんですよね。

かとうさん:イラストと同じくらい絵本が大好きで、小学生の頃は自分で考えたお話にイラストをつけて、自作の絵本をノートに描いていたんです。大人になってからも絵本を買ったり図書館で借りて読んだりして、改めて絵本の魅力に気づきました。それで自分のイラストを絵本の世界に生かしてみたいと考えるようになったんです。

——でも、絵本作家になるのって難しそうですよね。

かとうさん:専門学生のときに絵本コンペへ応募をして以来、いろいろなコンペへの応募を続けてきました。そうしているうちに、もっとしっかり絵本について学びたいと思うようになって、33歳のときに上京して「パレットクラブスクール」の絵本コースで勉強をはじめたんです。

——そのスクールでは、どんなことを学べるんですか?

かとうさん:プロのイラストレーターや絵本作家、編集者の方々から、絵本の作り方を学ぶことができて大変刺激を受けました。それで新潟に帰ってからはイベント出店や委託販売といった「はれそら堂」の活動をお休みして、絵本の製作に集中することにしたんです。

——それはどうしてなんでしょうか?

かとうさん:「絵本作家の登竜門」といわれる「ピンポイント絵本コンペ」に本気で挑戦しようと思ったからです。2021年に開催された「第22回ピンポイント絵本コンペ」では3次選考までいったものの入賞できませんでした。

——それは残念でしたね……。

かとうさん:そこで今年開催された「第25回ピンポイント絵本コンペ」に再挑戦したところ、250点以上の応募作品から入賞作品6点のひとつに選んでいただき、さらに優秀賞までいただくことができたんです。受賞できるとは思っていなくて、来年応募するための作品に取り掛かっていたところに受賞の知らせが来たので驚きました(笑)

——おおっ、それはすごい! どんなところが評価されたんでしょうね?

かとうさん:ページをめくったときに同じような絵が続いて単調にならないよう、構図や色合いに変化を持たせるようにしているんです。審査ではそこを評価していただいたと聞きました。

——へぇ〜。他にも絵本を作るときにこだわっていることはあるんですか?

かとうさん:細部までこだわって描き込むことが好きなので、何が描き込まれているのかをじっくりと探してみてもらいたいですね。お月さまが落ちてきたシーンには、驚いている街の人々が小さく描き込んであるんですよ(笑)

——あ、本当だ(笑)。そんな楽しみ方もできるんですね。

かとうさん:これからもいろいろな人に楽しんでもらえるような絵本を作っていきたいですね。特に子どもたちに喜んでもらえたら最高です(笑)

——これからは、どんなふうに活動を続けていこうと思っていますか?

かとうさん:出版社へ作品の持ち込みをしてみようと考えています。今までは自信も勇気もありませんでしたけど、「ピンポイント絵本コンペ」で優秀賞をいただけたことで実績ができましたので、今後は少し自信を持って活動していきたいですね(笑)

はれそら堂

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