WHITE SCORPION[ライブレポート]圧巻のフォーメーションダンスで魅せたクールで華麗なステージ
アイドルメディア『Pop'n'Roll』主催イベント<Pop'n'Roll Fes vol.1>が、2月1日(土)にVeats Shibuyaにて開催された。
同イベントには、編集部が今推したいグループや実力派アイドルが出演。それぞれが個性あふれるパフォーマンスを披露した。
本記事では、満員の会場に熱狂をもたらしたWHITE SCORPIONのライブレポートをお届けする。
取材&文:竹内伸一
ライブ撮影:河邉有実莉
「overture」の重低音に衝き動かされるように、フロアから“オイ!オイ!”の力強いコールが飛ぶと、ステージにWHITE SCORPIONが登場。11人のメンバーが居並ぶ姿は、もうそれだけで迫力あるものだった……などと考えているのもつかの間、「純愛トースター」のイントロが流れ出し、“盛り上がっていくぞ~!”の声を合図に、11人がクールな表情で激しく踊り出す。まずは切れ味抜群のパフォーマンスに目を奪われた。特に間奏では縦横無尽にフォーメーションを変えながらも大迫力のダンスで魅せてくれた。
続く「動く唇」も重低音が効いたダンスチューンで、ここでもフォーメーションを細かく変えながら目くるめくパフォーマンスを披露。ローキックをくり出すような振りを全員でばっちり揃えると、会場は大いに沸いた。
さらにテンポの速い「非常手段」で畳み掛ける。運動量も豊富なこの曲を、11人はダイナミックにパフォーマンス。ここでもやはりフォーメーションが細かく変わるのだが、随所で11人の動きがぴたりとシンクロ。こちらの視線を釘づけにする圧巻のダンスだった。
ここまでアッパーなダンスチューンを立て続けに披露し、その凛々しくもカッコいい世界観をしっかりと提示した彼女たちだが、MCでは雰囲気が一変。“Pop'n'Roll”を“ポッピン”と言い間違えたメンバーには、一斉に“ポップン!”とツッコみを入れて会場を笑わせ、和やかな雰囲気に。そんなギャップもまた、彼女たちの大きな魅力だろう。
ライブを再開すると11人は再びクールな雰囲気をまとう。「コヨーテが鳴いている」をやはり切れ味抜群にパフォーマンス。間奏では座り込んで足を蹴り上げる印象的な振りもしっかりと揃えて見応えのあるシーンを作り出した。
“青いペンライトで盛り上がってください!”の声でスタートしたラストナンバーは「I do love you」。最後はキャッチーなサウンドのポップソングを、笑顔でしなやかにパフォーマンス。フロアからは一緒に歌う声も聴こえ、観客のテンションもさらに上がっていく。ここでも細かいステップを綺麗に揃えたり、流麗な手の動きをしっかりユニゾンさせたりと、要所で見せ場を作り、最後まで見応えのあるライブをくり広げた。
途中のMCで、この日のセットリストは初めてHANNAが考えたことが告げられた。“個人的に好きな曲で、ライブハウスで盛り上がる曲を並べただけ(笑)”と、本人はこの日の選曲に深い意図はなかったようだが、結果的には、彼女たちのパフォーマンス力の高さが際立つ楽曲が並び、グループの個性がより発揮できるセットリストだったように思う。25分で自分たちの強みを存分に魅せつけたライブになったのではないだろうか。
WHITE SCORPION<Pop'n'Roll Fes vol.1>
2025年2月1日(土)
Veats Shibuya
overture
M1.純愛トースター
M2.動く唇
M3.非常手段
MC
M4.コヨーテが鳴いている
M5.I do love you
終演後コメント
HANNA(WHITE SCORPION):
<Pop'n'Roll Fes>に出演させていただけて、とても嬉しく、楽しかったです。今回は私がセトリを考えたんですけど、WHITE SCORPIONってカッコいい感じのテイストなので、初めましての方にも知っていただけるようにバチバチ系のセトリで挑みました。ペンライトもたくさん振っていただけたり、視線を送ったらニコって返してくれたりした方もいたので、すごく嬉しかったです。また出演させていただけるように頑張ります。