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縫って、編んで、これからくる暑い季節を心地よく過ごす手作りアイテムとは?

NHK出版デジタルマガジン

縫って、編んで、これからくる暑い季節を心地よく過ごす手作りアイテムとは?

縫って、編んで、さらり夏支度

これからやってくる暑い季節を、涼やかに、心地よく過ごせるアイテムをご紹介。
さらりと着心地よいエプロンで、夏の手仕事を快適に「夏の和洋両用エプロン」
2色使いで楽しく編める、洗練されたデザイン。日焼け対策にも◎「2色使いのラフィア風帽子」
人気の四角モチーフ編み。カラフルな色使いが日ざしに映えそう「琥珀(こはく)糖のバッグ」
身幅たっぷりで風通しがよく、蒸し暑い日も快適に過ごせる1着「ポンチョ風ブラウス」
お出かけにぴったりの保冷バッグ。見た目以上の大容量がうれしい「保冷バッグ」⋯⋯
お気に入りを手作りすれば、夏がきっと楽しみになるはずです。

料理研究家・大原千鶴プロデュース! 夏の和洋両用エプロン

NHK「きょうの料理」で講師を務める大原千鶴さん。 「私にとって欠かせないもの」と話す大原さんが求めるエプロンとはどんなものなのか、皆さん興味はありませんか?
本誌でおなじみの手芸作家、昆布尚子さんが、大原さんの要望に応え、今の季節にぴったりのエプロンを作りました。

作品A エプロン(オレンジ色)

大原さんがオレンジ色のエプロンを茶系の格子柄の小千谷縮(おぢやちぢみ)に合わせました。
着物のえりに沿わせた前合わせのデザインで、前身ごろが二重になり、着物の水ぬれ防止にも一役買います。

大原千鶴:気に入ったエプロンだと気分が上がり、やる気が出ます。
昆布尚子:多くの方に作ってもらいたい、使い勝手のよいエプロンが出来ました。

作品B エプロン(グレー)

洋服の上に重ねてジレ風に。急な来客時にもサッと着て出られるおしゃれなデザインです。
フレンチスリーブなので二の腕が隠れ、重ね着しても腕回りは動かしやすいのがうれしいポイント。

着物のそでがきれいに納まる絶妙なそでぐり。
たすきをかける手間が省けます。

内側はひもで結ぶ仕組み。
好きな身幅に調整できます。

前身ごろから続くえりを後ろ中央で縫い合わせて立ちえりに。
首の後ろを程よく隠してくれます。

完成したエプロンを着用した大原さんと談笑する昆布さん。昆布さんは「きょうの料理」で紹介される「トマトの冷やしおでん風」に興味津々。

テキストでは大原さんと昆布さんの打ち合わせから完成まで、舞台裏をたっぷりお見せします。

大原千鶴(おおはら・ちづる)

京都在住の料理研究家。本格和食から手軽な家庭料理まで幅広く実践。明るく華のあるキャラクターで人気を博している。

昆布尚子(こんぶ・ひさこ)

京都在住の手芸作家。モダンでおしゃれなデザインと、作りやすさ、仕立ての美しさを追求した服やバッグの作品に定評がある。

かぎ針編みで楽しむ 2色使いのラフィア風帽子

夏らしいラフィア風のテープヤーンで編む帽子。
細編み、引き抜き編みの基本的な編み方だけでOK。
2本どりで編むので、サクサク編み進められます。

作品A ラフィア風帽子 白×黒

簡単で、楽しく飽きずに編める、2色使いの帽子。
白と黒のくっきりした配色に、サイドと縁の2色引きそろえ編みが効いています。
傾斜のあるブリム(つば)が美しいシルエットを描き、大人っぽく上品な印象です。

デザインのポイントになっているまだら模様のリボン(ひも)。
手芸用両面テープを使えば、簡単に本体へつけられます。

作品B ラフィア風帽子 白×ベージュ

作品Aと同じ編み図で、糸を白とベージュにかえ優しい印象に。
軽くて丈夫なテープヤーンを使い、形崩れしにくいのもうれしいポイントです。

細編みだけのシンプルな編み地ですが、2色使うことで作品に奥行きが生まれます。
色の変化が楽しく、編む時間のスパイスに。

marshell マルシェル

ニット作家。子育てと並行して手編みを学び、2014年より「marshell マルシェル」として活動を開始。毛糸メーカー、雑誌、書籍などで作品デザインの発表・製作を手がける。

四角モチーフで作る 琥珀糖のバッグ

カラフルな色使いがまるで琥珀糖のような、おしゃれなバッグ。
四角モチーフ14枚を編みつないで作ります。
初夏のお出かけのお供に、気軽に編んでみませんか。

作品A(左) · 作品B(右)

色とりどりのモチーフを編みつなぎながら作るバッグです。
玉編みのふっくらとした模様が広がっていく規則的な編み方なので、一度編み方を覚えてしまえばすいすい編めます。
今回の作品はコットン糸を使用していますが、ウールなどの冬糸で編んでもすてき。
ベースの色が決まれば、あとは手元にある残り糸を使って編めるのもうれしいポイントです。

優しくつやのある糸の組み合わせが、琥珀糖のように見えて「琥珀糖のバッグ」という名前をつけました。色合わせを楽しみながら作ってみてくださいね。(Lunedi777 泉 玉青)

程よい透け感のあるモチーフが涼しげな印象。
持ち手の中には、共糸で作った芯を入れてあります。
重い物を入れても持ち手が伸びにくく安心です。

Lunedi777 泉 玉青 (るねでぃなななななな いずみ・たまお)

ニット作家。転勤暮らしの中、どこでも続けられる編み物を独学で学ぶ。2007年ごろからブローチやバッグ、ニット小物などの作品を販売し、手芸雑誌や企業へのデザイン提供を行う。

風をはらむ ポンチョ風ブラウス

夏に向けて、風をふわりと通すブラウスを作りませんか。
後ろ身ごろにたっぷりのフレアがついて、歩く姿も美しく見える1着です。

作品A ポンチョ風ブラウス(ブルー)

ゆったりした後ろ身ごろが風を受けてエレガントになびく、印象的なブラウス。
涼しいノースリーブですが、内側に折り込んだ布のドレープで半そでのように見え、二の腕をカバー。
前から見るとすっきりしたスリットネックのブラウスなのでオフィスでも着やすく、この夏活躍しそうです。
ワンサイズですが、7~13号程度に対応します。

正面から見るとコンパクト。
合わせるボトムスを選びません。

わきにもスリット。
後ろ身ごろはわきから中央に向けて長くなるので、気になるおしりを隠してくれます。

作品B ポンチョ風ブラウス(ストライプ)

黄色と白の、しわ感のある木綿地で仕立てました。
作品Aより少し薄手で、カジュアルに着たい1枚です。

左右のえりぐりが重なって、ファスナーやボタンがなくても広がり過ぎず、着脱もしやすい仕立てです。

たっぷりの後ろ身ごろはポンチョのように広がり、動きに合わせてなびきます。

渡部まみ(わたなべ・まみ)

デザイナー。服飾学校を卒業後、アパレルメーカーでニットデザイナーとして勤務。服飾専門学校の教員を経て独立後は、全国でオーダー受注会やメーカーとのコラボレーション、ソーイングの講師などで活躍している。

斉藤謠子の楽しい手仕事 保冷バッグ

パッチワーク・キルト作家の斉藤謠子さんが、毎月、独自のアイデアとさまざまなテクニックを詰め込んだ、旬のアイテムを紹介。
手仕事の楽しさを教えてくれます。

保冷バッグ

お弁当やお総菜など、食品の持ち運びに便利な保冷バッグ。
今回は、お弁当と一緒に500mLのペットボトルも入るサイズのバッグを作りました。
持ち手は長さを調節できるので、ショルダーバッグにもなります。

バックルを外すと、口が大きく開きます。
内側の両サイドに保冷剤を入れるポケットをつけました。

350mLの缶飲料が6本入るサイズ。
キャンプやバーベキューなどのレジャーでも活躍しそうです。

保冷バッグは本当に便利。夏が苦手で水分補給が欠かせない自分用に、ペットボトルが2 本入る保冷バッグを作ろうと思いました。(斉藤謠子)

斉藤謠子(さいとう・ようこ)

パッチワーク・キルト作家、布小物作家。洋裁、和裁を学んだあと、アメリカのアンティークキルトに興味を持ち、パッチワークを始める。雑誌などで作品を多数発表するほか、教室などで講師を務め、海外でも作品展や講習会を行うなど人気が高い。

料理研究家・大原千鶴プロデュース! 夏の和洋両用エプロン
撮影/森山雅智

かぎ針編みで楽しむ 2色使いのラフィア風帽子
撮影/白井由香里 モデル/森 貴美子

四角モチーフで作る 琥珀糖のバッグ
撮影/中野博安 モデル/エモン久瑠美

風をはらむ ポンチョ風ブラウス
撮影/中野博安 モデル/エモン久瑠美

斉藤謠子の楽しい手仕事 保冷バッグ
撮影/白井由香里

ヘッダー画像
撮影/白井由香里 モデル/森 貴美子

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