少年補導員が合同研修 講演聞き、活動に反映
地域で非行防止活動などに従事する青葉少年補導員連絡会(蟹江千鶴会長)は7月12日、合同研修会を青葉警察署で行った。同研修会は、「深刻化するいじめ問題を知ってもらいたい」と7月の「青少年の非行・被害防止全国強調月間」に合わせて、同連絡会が主催したもの。近隣区の補導員連絡会や学校関係者など約50人が参加した。
研修では、神奈川被害者支援センターの永野弘幸所長、佐々木みどりさん、横浜教育支援センターの南部慶さんが講演。永野所長は、「いつ誰が犯罪、事故の被害者になるかわからない」と話し、「社会全体で被害者の孤立を防ぐ必要がある」と述べた。
佐々木さんは、被害者支援センターが中高生向けに実施している「いのちの大切さを学ぶ教室」を再現して講演。過去に起きたいじめによる殺人事件を例に挙げながら、「被害者にならないのはもちろん、加害者にならないために、中高生のうちから『いのちの大切さ』や『一線を越えてしまわない』ことを伝えていく必要がある」と説明した。
蟹江会長は「講演で取り入れた知識をもとに、青少年の健全育成に役立てていきたい」と話している。