フルコンボで目指せ金メダル 妙高市の平均年齢73歳チームが新種目eスポーツで「ねんりんピック」出場
「ねんりんピック」の愛称で親しまれる60歳以上のスポーツと文化の祭典、第36回全国健康福祉祭が2024年10月19日から鳥取県で開かれ、今大会初めて正式種目に採用されたeスポーツに、新潟県妙高市関山の「妙高eスポーツクラブ」の3人が出場する。平均年齢73歳のチームで和太鼓のリズムゲームに挑み、初代金メダリストを目標に日々練習に励んでいる。
《画像:練習に励む妙高eスポーツクラブの出場選手3人》
大会は厚生労働省が高齢者の健康保持や増進、社会参加などを目的に、1988年から毎年開いている。鳥取県内全19市町村で19〜22日の4日間、29種目が行われる。
妙高eスポーツクラブは、植木直樹代表(49)が地域の少子高齢化対策の一環として2021年に設立。シニア8人と小中学生のジュニア14人が所属し、妙高支所を拠点に活動している。大会には同市関山の岡本敏子リーダー(75)と岡本美穂子さん(76)、同市上中村新田の森山由美子さん(68)が3人1組で出場する。県予選が行われる予定だったが、他チームのエントリーがなく、不戦勝で県代表に決まった。
大会種目は曲に合わせて専用の太鼓をたたき、その精度を競うNintendo Switch版「太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル」。1試合3戦行われ、7曲ある課題曲の中からランダムで選ばれる1人1曲をプレイし、合計得点で勝敗を決める。全国から集まる33チームが8ブロックに分かれて予選リーグを戦い、各ブロックの上位1位のチームが決勝トーナメントに進める。
《画像:妙高支所で毎週土曜に活動している》
出場を目指し練習を始めたのは昨年11月で、それまで太鼓の達人は未経験だった3人。週1回の活動日はもちろん、それぞれの自宅に集まって自主練習も行い、ミスをせずにクリアする「フルコンボ」も出せるまでに上達した。3人を指導するジュニアチームの上越市立中郷小学校6年生、横尾優空君(12)は「覚えが早く、練習に来るたびにうまくなっている」と驚く。時折曲を口ずさみながらにぎやかに練習する姿に植木代表は「和気あいあいとした雰囲気がチームの良さ。当日はいつも通り楽しんでほしい」と願う。
《画像:大会を控え気合十分の(前列右から)岡本リーダー、岡本さん、森山さん、(後列右から)植木代表、横尾君》
岡本さんは「気軽にでき、色々な曲があるので初見で挑戦する楽しみがある」とやりがいを語り、森山さんは今回の出場で「高齢化の中、年齢に関係なくいくつになってもチャレンジできるということを伝えたい」と話す。岡本リーダーは「地域が元気になるように、良い結果を出してクラブや妙高市をPRしてきたい」と意気込んでいる。
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