バレーボールSVリーグ上々の船出!14年ぶり地上波テレビ放送、チケット1時間半で完売
開幕戦は大阪ブルテオンがサントリーサンバーズ大阪に勝利
2027年シーズンまでの完全なプロ化を目指すバレーボールの新生「SVリーグ」が11日に開幕した。
東京体育館で行われた記念すべき開幕戦は、大阪ブルテオンが3-0(25-17、25-19、25-21)でサントリーサンバーズ大阪に勝利。パリオリンピックでチームメイトとしてプレーしたサントリー・髙橋藍と大阪ブルテオン・西田有志の対決は西田に軍配が上がった。
ⒸSV.LEAGUE
開幕戦の観客数は6526人。最初の得点者はサントリーのデアルマス・アラインが記録し、初めてのサービスエースと初めてブロックで得点した選手として西田有志がSVリーグ史上に名を刻んだ。
ほかにもSVリーグの開幕にあたり、さまざまなトピックがあった。順に振り返っていこう。
30年前のVリーグ開幕戦はサントリーvsJT
【開幕戦チケットの売れ行き】
8月29日から9月1日にかけて行われたチケット先行抽選では、214人の定員に対して4732枚の申し込みがあり、ユニークエントリーの倍率は22.1倍。席種によっては倍率が100倍を超えた座席も複数あった。
両チームのファンクラブ販売分などを除く一般発売分(9月11日発売、概算3000席程度)は発売開始から1時間半で完売(入室人数を制限するウェイティングルーム制度を導入していた上での数字)。
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【初めての観客】
最初にアリーナに入場したのは東京都在住の19歳、大学生の女性(母親と2人で観戦)。当日の授業は2限のみで、13時に会場に着いて15時に並び始めた。元々バレーボール好きだった母の影響で興味を持ち、2021年の東京五輪で本格的にハマり高橋藍のファンに。この日もサントリーを応援しに来ていた。
8月29日から行われたチケット先行抽選で当選したコートサイド1列目(8万円)で観戦。「大学が終わってダッシュで来ました!今日は記念すべきオープニングマッチということでテレビでも放送されますし、バレーボールの魅力が広まるような試合になったら素敵だなと思います」と笑顔を見せていた。
【国内バレーボールリーグ戦は14年ぶり地上波放送】
11日の開幕戦は18時50分からフジテレビ系列で生中継されたが、地上波テレビ局(地方局を除く)での国内バレーボールリーグ試合の放送は2010年4月10、11日の男女ファイナル(NHK総合、1時間ディレイでの放送)以来14年ぶりだった。
民放局に限ると2004年2月28日の女子ファイナルラウンド(TBS、15時30分~17時)以来20年ぶり。さらに通常のリーグ戦に限ると2003年2月23日の男子レギュラーラウンドNEC-松下電器戦(TBS、26時14分~27時14分)以来21年ぶりとなった。
【前身Vリーグの開幕戦】
前身のVリーグの第1回が行われたのが30年前。開幕戦は1994年(平成6年)12月17日に男女同時開催(大阪府立体育会館)で行われ、10時30分開始の女子開幕戦は小田急ジュノーが久光製薬スプリングスをセット3-1で、12時30分開始の男子開幕戦はサントリーサンバーズがJTサンダーズをこちらもセット3-1で下している。観客数は4747人だった。
サントリーサンバーズ大阪は30年の時を経て、SVリーグの開幕戦も戦った。
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記事:SPAIA編集部