海水温14度の冬の海でライトゲームに挑戦【大阪】アジはヒットもメバルは不発
夏の暑さがあまりに長引いたのでどうなるものかと思っていたが、大阪湾も、そろそろ低水温期になってきた。筆者は個人的に14℃が沿岸の魚が反応する「ボーダー水温」だと思っている。13℃でも12℃でも釣れないことはないのだが、釣り物をきちんと定めて狙える水温ではない。14℃の海でアジング、メバリングをしてみた。今年はメバルの反応がかなり悪いので、メバルについては例外的な報告となる。
低水温期の入り口で魚の動きは?
12月20日の朝は、体感でも一層キリッと冷え込んだ朝だったと記憶している。私も出勤してあっちこっちで合わせる顔ぶれに、「寒いですね」と言ったものだ。この日の海水温を振り返って見てみると、朝の冷え込みがききすぎて12℃になっている!そのあとは14℃台に復して、2024年内は持ちこたえた。
12月24日に釣りをすることが信じる神に反するわけでもないので、クリスマス・イブも堂々、仕事を早く終えてフェリーターミナルの釣り場に立った。この日はアジをメインに、メバルもカサゴもしっかりと見るために6.4ftと少し長めのロッドを用意した。
低水温期の入り口で、海中はどんな様子になっているのだろうか?
マヅメから19時まで
釣り場に入ったのは17時。ちょうど夕マヅメの時間帯で、一本堤防は聖なる夜なんて露知らぬ釣り人たちが集まっていてホッとする。うまい具合に先行者たちがサビキでアジを寄せてくれているので、急いで準備して1投目からアタリが出た。そいつはバラしたが、2投目で早々に25cmをキャッチした。
ここから写真を撮っていられないほどの爆釣が続く。で、実際に続く限り撮らないことにした。以前から少し引っかかっていたのだ。「写真を撮る時間のせいで、キャッチ数が減っていないか?」と。私は魚の持ち帰りはしないアングラーなので、捌く時間がない分、釣りに集中したい。
マヅメは外向きに投げて、20尾ほど。エサ師たちも釣れ渋り始めたタイミングで、魚が内向きの漁港内に入ったと見て、0.8gのヘッドを風に乗せてちょっと遠投して潮になじませながらアクション。手前に向けてカーブしながら戻ってくるところでノセるというパターンをつかんで、10尾以上を追加した。
19時以降にアジがストップ
徐々にレンジとパターンがかわるが、ここまでの大群が入っているならまだまだ釣れるだろうと思っていたが、19時でアタリが止まってしまった。フェリーターミナルの堤防は狭くて釣れる範囲が限られているのだが、その範囲の中でクサい場所を探しても見つからない。これはもうスレ切ったのだと割りきる。自分だけでも30尾リリースしているのだから、もうあまり今日は足元まで寄ってこないだろう。
メバル、カサゴが反応しない
PEライン0.3号のスプールに替えて、次は根魚を狙う。今年はどこでやってもメバルは渋い。そのうえフェリーターミナルのような河口では厳しいだろうと思っていたが、そんなこと関係なく釣れることもたまにあるので、やる価値はある。しかしジグ単でアタリ一つ二つ、おそらくアジっぽい。
レンジを入れてみてはどうか?沈んでいるカサゴまでイメージして、0.75gタングステンで5~15カウントまでを釣ってみる。プランクトンパターンだろうから、あまりシャンシャン動かさないで、スローにふわ釣りする。キビレがひとつ掛かったが、外れた。前はここでアコウも出たのに。パターンを作って釣れる根魚がいないのは、この冬の南港の寂しいところだ。
限られた時間を考えて釣ろう
14℃。ボーダー水温でも、すでにかなり水が冷たいと感じているはずのアジは構わず食ってきた。去年のようにまだ豆アジの群れとは入れ替わっていないので、釣るのも比較的カンタンである。
ただ時間を考えて行動する必要はあるだろう。マヅメから19時までが、アジが釣れているあいだは基準となりそうだ。メバルに関しては何とも言えない。おそらく産卵で体力を失っているので春まで待つしかない。
<井上海生/TSURINEWSライター>