笑顔のまちへ思い新たに 地域教育会議で宮越さん
川崎区地域教育会議は2月1日、これまでの30年の活動を振り返る講演会「教育を語るつどい」を教育文化会館(川崎区富士見)で開いた。
同会議は教育における住民自治を目的に、1994年に設立。以来、当時問題となっていた高校生のアルバイト調査(2001年〜03年)や、いじめをテーマにした映画「ハードル」の上映会(07年)など、多岐にわたる活動を行ってきた。
講演会では同会議の宮越隆夫議長がプレゼンテーションを実施。これまでの活動を写真や動画、市議会への請願書などの資料を用いて振り返った。
中でも、子どもたちに様々な体験を提供することを目的に始まった子ども会議において、01年から例年実施しているサマーキャンプに言及。毎回30〜40人ほどの小中学生と八ケ岳少年自然の家に2泊3日〜3泊4日で出かけ、星の観察や野外炊飯、スイカ割りや肝試しを楽しんできたという。「中には母子家庭の親から『夏にどこにも連れていってあげられないから、ぜひお願いしたい』と言われたこともある」と振り返った。
宮越さんは「これからも子どもたちのたくさんの笑顔に出合いたい」とし、「そのためにまずは大人が幸せでいてほしい。大人も子どもも楽しく学べるまちにしていきたい」と思いを語った。