犬に『そうめん』を与えるときの注意点5つ 食べさせる際の適正量まで解説
犬に『そうめん』は食べさせても良い?
夏バテで食欲が落ちている愛犬に、『そうめん』を食べさせてあげたいと思ったことはありませんか?
「冷たくて美味しいそうめんなら食欲が無くても食べられるかも…でも犬ってそうめんを食べても良いのかな?」と悩んでいる飼い主さんもいるかもしれませんね。結論から言いますと、犬はそうめんを食べることができます!
そうめんには犬に害がある成分は含まれていませんし、消化しやすい食材でもあるため、夏バテで食欲がなくなっている時に与えるのにもピッタリです。柔らかく茹でたそうめんを冷やして与えれば、きっと愛犬も喜んでくれることでしょう。
ただし、そうめんを犬に与える際に考慮すべき注意点がいくつかあります。飼い主さんは愛犬にそうめんを食べさせる前に、どんなことに注意すべきなのかしっかりチェックしておきましょう。
犬に『そうめん』を与える時の注意点5つ
犬にそうめんを与える時は次のことに注意してください。注意点を無視すると犬が体調を崩す可能性がありますので、必ず守るようにしましょう。
1.薬味を使わない
人がそうめんを食べる時は「薬味」を使うことがほとんどでしょう。しかし、犬に与えるそうめんに薬味を使うのはNGです。
そうめんに使われる薬味として人気のネギには、犬に有害になる成分が含まれているため、誤って食べさせると中毒症状によって最悪の場合、犬が死んでしまうこともあります。
薬味はネギの他にしょうがや茗荷などが一般的ですが、これらの食材も犬が食べると消化不良などを起こす可能性が高いです。犬にそうめんを与える時は薬味は使わず、麺だけを与えるようにしてください。
2.塩分対策をする
犬が塩分を摂取しすぎると高血圧になるなどの悪影響があります。茹でる前のそうめんには100gあたり約3.8gの塩分が含まれているため、犬に与える前に必ず塩分対策を行いましょう。
そうめんの塩分を取り除くにはしっかり茹でること、そして茹でた後に洗うことが大切です。茹でるとそうめんの塩分は100gあたり約0.2gにまで減少し、洗うことでさらに減塩することができます。
3.味付けをしない
人がそうめんを食す時は麺つゆをかけるなどして味付けをしますが、犬に与える場合は味付けは不要です。
麺つゆや醤油には塩分が多く含まれていますので、調理して塩分を取り除いたそうめんにかけてしまうとせっかくの減塩対策が無駄になってしまいます。
犬はそうめんの味をそのまま楽しむことができますので、茹でた麺には何も味付けせずに与えるようにしましょう。
4.茹でてから与える
そうめんは茹でてから犬に与えてください。茹でずに固いままの麺を犬に与えると、消化不良を起こす可能性があります。必ず柔らかく茹でてから与えるようにしましょう。
5.与えすぎない
そうめんは消化に良い食材ですが、犬に与えすぎるのはNGです。そうめんは炭水化物が多く含まれており、食べすぎると肥満の原因になりますので、適量を守って与えてください。
犬に『そうめん』を食べさせる際の適正量
犬に与えるそうめんの量の目安は以下のとおりです。
✔小型犬約22g
✔中型犬約35g
✔大型犬約60g
適量は犬の体調や体質によって異なりますので、初めて食べさせる時は少量から与えて様子を見るようにしてください。与えた後24時間経っても犬の体調に変化がなければ、量を少しずつ増やしてOKです。
ただし、そうめんは毎日与えていると肥満の原因になることもありますので、犬に食欲が無い時やおやつ代わりとして時々与えるのが良いでしょう。
まとめ
そうめんは犬に食べさせることが可能ですが、注意点を守らなければ犬が体調を崩す原因になることがあります。
愛犬にそうめんを食べさせたい時は、この記事を参考に適量を守って与えるようにしましょう。暑い夏も美味しいそうめんを食べて、愛犬と乗り切ってくださいね。
(獣医師監修:寺脇寛子)