『ソーシャル・ネットワーク2』決定、Facebookの与えた影響を描く ─ 前作脚本のアーロン・ソーキンが監督就任
Facebook創業の裏側を描いた映画『ソーシャル・ネットワーク』(2010)の続編が、米ソニー・ピクチャーズで開発中であることがわかった。前作で脚本を手がけたアーロン・ソーキンが監督を務めるという。米が報じている。
『ソーシャル・ネットワーク』は、世界最大のSNSとなったFacebookの誕生と、創業者マーク・ザッカーバーグが直面した訴訟や人間関係の軋轢を描いた伝記ドラマ。では8部門にノミネートされ、脚色賞など3部門で受賞。ザッカーバーグ役のジェシー・アイゼンバーグ、共同創業者エドゥアルド・サベリン役のアンドリュー・ガーフィールドのキャリアを飛躍させたことでも知られている。
新企画『The Social Network Part II(仮題)』は直接的な“続編”ではなく、“フォローアップ”として位置づけられる。脚本は、2021年10月に米ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載されたジェフ・ホロウィッツ記者の記事『The Facebook Files』を基に執筆されるという。同連載では、Facebook内部構造や数々の社会的弊害が明るみに出された。
ソーキンは以前から続編制作に意欲を示していたが、長らく適切な切り口を見出せずにいたとのこと。そんななか、2021年1月6日の米議会襲撃事件をきっかけにFacebookの役割に問題意識を抱き、新たなインスピレーションを得たという。
ただし本作は、同事件や2020年の米大統領選だけではなく、Facebookが若年層に与える影響、暴力の助長、そしてアメリカ以外の国々への影響など、より広範なテーマに焦点が当てられると伝えられている。
オリジナル版の監督はデヴィッド・フィンチャーが務めたが、本作ではソーキン自身がメガホンを取る。プロデューサーにはソーキン、トッド・ブラック、ピーター・ライス、スチュアート・ベッサーが名を連ねる。
撮影開始日は未定だが、関係者によれば各種契約は締結されており、現在はキャスト探しに注力中とのこと。アイゼンバーグが再出演するか現時点で不明だ。ただし、Facebookを題材にした作品においてザッカーバーグの存在は避けられず、何らかの形で登場する可能性はあるかもしれない。
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