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湯郷温泉発爽快トレッキング!温泉街と山の自然を楽しめる「湯遊ウォーク ラガーコース」を歩いてみた

岡山観光WEB

岡山県を代表する県北の温泉地・美作三湯のひとつ「湯郷温泉」。約1200年前に円仁法師によって発見されたと伝わる歴史ある温泉地です。

そんな湯郷温泉街から気軽に登れるトレッキングコース「湯遊ウォーク ラガーコース」を実際に歩いてきました! 温泉街から塩垂山を越えて岡山県美作ラグビー・サッカー場を結ぶ、全長約1600mのコースとなっています。

温泉街の風情と山の自然を一度に楽しめる、魅力たっぷりのコースを紹介します。

まずは観光案内所でマップをゲット!

まずは情報収集から。「湯郷温泉観光案内所」へ立ち寄ると、温泉街全体のマップと「ラガーコース」の案内図をいただけます。

駐車場も湯郷温泉観光案内所が便利です。

いざ、マップを片手にトレッキングへレッツゴー!

コースの入口となる「湯神社」まで、温泉街の中を歩いて5分ほどです。レトロな街並みを眺めながら歩くのも楽しいひととき。

スタートは「湯神社」から

石の階段を上がっていくと、温泉街を見守るように佇む「湯神社」がありました。

静かで厳かな雰囲気です。11月下旬に訪れると、遅めの紅葉が鮮やかに色づいていて美しかったです。

国造りの神「大己貴命(おおなむちのみこと)」、医薬の神「少名彦命(すくなひこのみこと)」を主祭神とし、大自然の調和を司る「大山祇命(おおやまつみのみこと)」、縁むすび・交通安全など諸願成就の神「誉田別命(ほんだわけのみこと)」と、合わせて4柱の神様をお祀りしている神社なのだそうです。



トレッキングの無事を祈ったら、境内にある円仁法師像の脇からいよいよラガーコースへと足を踏み入れます。

自然と文化を感じる、見どころ満載のコース

序盤は舗装された坂道が続き、見晴らしがよくなってきました。コースの途中には、見どころがたくさんあります。

最初にたどり着いたのが「塩垂山公園」。温泉街を見渡せる展望の良い公園で、休憩するのにもぴったりです。春は桜が美しいようですよ。

また、「湯郷万葉集」と呼ばれる和歌の石碑もあちこちにあり、歩く人を飽きさせません。

いよいよ、未舗装の道になってきました。ふかふかの土と落ち葉が心地よいです。

急な坂道には木製の階段が続いていたり、コースを示す看板があったりと、初めて歩く人にやさしいコースだと感じました。

木々の中に突然現れた、赤い鳥居。「愛宕さま」と呼ばれる祠です。マップには「拝んだら後ろの石をなでてください。いいことがあるかも」と書かれていたのですが、ちょっと遠かったので断念しました。


林の中の階段をどんどん進むと開けた空間があり、どこか懐かしい雰囲気の日時計が。なんと先端にはラグビーボールが乗っています。休憩できるようにベンチもありました。

こんなにかわいい通称「ぶじカエル君」も見つけてみてくださいね。おそらく手作りでしょう。地元の人々に愛され、大切にされているコースなのだと実感し、心が温かくなりました。

日時計の近くにある東屋にもマップが置かれていました。温泉街で入手できなかった方は確認してみてください。

見どころや季節の植物に出会えるスポットが書かれているので、あるのとないのとではトレッキングの楽しさが変わってきます。

例えば、マップで存在を知った、くるりと成長した「幸せの環」、まるで木の幹に目が宿っているかのような「森の番人」など。

お手製ポップもあちこちにあり、ちょうどマンリョウが赤い実をつけていました。自然の神秘を探しながら歩くのが楽しいですよ。


湯神社から700mほど歩いたら、塩垂山の山頂に到着しました。海抜220mだそうです。三角形が印象的な展望台があります。初日の出もここから望めるそうですよ。

ここからは下り坂に入っていきます。林の中を進んで行くと、開けた景色が見えてきました。

遠くにそびえるのは那岐山。岡山県北らしい風景です。

しばらく進むと、アスファルトの道路にたどり着きました。このあたりも桜が綺麗なのだそうです。

眼下に広がるのは、広大な「岡山県美作ラグビー・サッカー場」。なでしこリーグ加盟の女子サッカーチーム「岡山湯郷Belle」のホームグラウンドです。

ベンチがあるので、見晴らしの良さにひたりながらの休憩におすすめです。走り込んで練習している若者を見かけました。トレーニングコースとしても利用されているのかもしれません。

帰り道は同じルートを戻りました。あちこち見たり撮影したり、休憩したりしながら、ゆっくり往復2時間程度でした。

マップによれば、サクサク進むと、往復1時間程度のコースのようです。


〆はやっぱり温泉!足湯や日帰り入浴でリフレッシュ

トレッキングでかいた汗を流すなら、やっぱり温泉です。湯郷温泉は別名「美人の湯」とも呼ばれる名湯で、肌をしっとりとさせてくれます。

温泉街には日帰り入浴を楽しめる施設「湯郷鷺温泉館」「湯郷鷺温泉館・療養湯」や旅館もあります。また、無料で利用できる足湯「ふれあいの湯」で疲れた足を癒すのもおすすめ。

もうひとつ、ぜひ立ち寄ってほしい場所があります。足湯「ふれあいの湯」のすぐ近くに湯気が立つ「塩湯社」です。

トレッキングのスタート地点だった「湯神社」の原点となる神社で、人々が傷を癒す温泉の神様(大己貴命と少彦名命)を祀ったのが始まりなのだそうです。その後、温泉が「鷺温泉」として有名になると、「湯神社」と名を改め、トレッキングのスタート地点の丘の上に移されたのだとか。源泉の力強さを目の当たりにできる、湯郷温泉の心臓部ともいえる場所です。


トレッキングと温泉、最高の組み合わせをぜひ体験してみてください。

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