北海道生まれ池田千尋監督最新作『九龍ジェネリックロマンス』と『愛はステロイド』を紹介
毎週木曜日の25:30から北海道・札幌のFM NORTH WAVE(JFL系)で放送されている、矢武企画制作の映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」の内容をSASARU movieでも配信!
放送100回記念となる今回は、通常のDJであるキャプテン・ポップコーンこと矢武企画・矢武兄輔に代わり、最新作『恋愛裁判』が2026年1月23日に公開される映画監督・深田晃司がDJを務めます。映画の情報はもちろん、映画に関係するまちの情報や、映画がもっと身近に感じられる内容をお届けします。
映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」は、北海道外にお住まいの方、もしくは聴き逃した方でも、インターネットで聴けるradikoで一定期間は聴取することが可能です。
この記事では8月28日(木)に放送した番組内容をお届けしています。 進行台本と放送内容を基に記事を作成しています。そのため、実際の放送内容とは違う表現・補足(話し言葉と書き言葉等)並びに、放送ではカットされた内容を含む場合がございます。 また、公開される映画館名や作品情報、イベントは上記日程の放送または収録時点のものになりますのでご留意ください。
【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画
深田晃司監督が最新映画をご紹介っ!
映画『九龍ジェネリックロマンス』
テレビアニメ化もされた眉月じゅんの人気コミックを実写映画化。
不動産会社で働く鯨井は、先輩の工藤に片想い中。ある日、工藤と写る自分にそっくりな女性の写真を見つけ、記憶のない自身の過去や街の秘密に迫ります。恋愛と謎解きが交錯し、ミステリアスでノスタルジックな雰囲気で美しい街・九龍を舞台に繰り広げられるラブロマンスです。
監督は北海道生まれで『君は放課後インソムニア』(23)などの池田千尋。
主演は吉岡里帆と水上恒司。
矢武:原作のアニメーション版はまだ未見ですが、作品からは表面的な再現にとどまらず、細部にまで原作へのリスペクトが感じられました。原作を読んでいない方でも楽しめる要素として、主演の2人の演技が特に印象的です。表情や口の動きにおいて、生身の人間らしさを保ちながらも、どこか漫画やアニメーション的なニュアンスが感じられ、単なる実写化ではないことが強く伝わってきます。
深田監督が、漫画の原作のドラマを手がけるとき意識することはありますか?
深田:星里もちるさんの漫画「本気のしるし」をドラマ化するにあたり、基本的な部分は原作へのリスペクトを重視しました。一方で、キャスティングは原作の人物にそっくりであることだけが目的ではなく、原作のキャラクターが持つ独特の雰囲気や魅力を活かせるよう気にかけて作りました。
映画『九龍ジェネリックロマンス』(G)は、TOHO シネマズ すすきの、札幌シネマフロンティアのほか、旭川、江別、釧路、苫小牧で8月29日(金)から絶賛公開中です。
映画『愛はステロイド』
1989年。トレーニングジムで働くルーは、自分の夢をかなえるためにラスベガスに向かう野心家のボディビルダー、ジャッキーに夢中になる。しかし、町で警察をも牛耳る凶悪な犯罪を繰り返す父と夫からDVを受け続ける姉を持つルーの身の上によって、ふたりの愛は暴力を引き起こし、ルーの家族の犯罪網に引きずりこまれることになる。
監督は『セイント・モード 狂信』(19)のローズ・グラス。『スペンサー ダイアナの決意』(22)のクリステン・スチュワートと、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(25)に出演した元ボディビル選手の俳優ケイティ・オブライアンが共演。
矢武:映画そのものは「中指を突き立てる衝撃的な作品」と謳われていますが、その名に違わず刺激的な内容でした。本作は1989年を舞台としており、描かれる物語のノスタルジックな雰囲気の中に革新的なリズムが感じられます。当時の時代の空気感や作品の質感が見事に表現されており、映画批評サイトRotten Tomatoesで94%フレッシュという高評価を獲得しているのも納得です。
映画『愛はステロイド』(R15)は、TOHO シネマズ すすきので8月29日(金)から絶賛公開中です!