「ミルクレープ」ブーム再来!!実は日本生まれって知ってましたか?
「教養としてのスイーツ」~第2回は、ミルクレープについておいしく学びます~
何層にも重なるクレープとクリームのハーモニーミルクレープ。誰もが1度は食べたことがあるのではないでしょうか。
実は、2025年の注目スイーツのひとつとして話題になっているんです。40代~50代の方にとっては、“昔 流行したスイーツ”というイメージかもしれませんが、クレープブームを受けて、ミルクレープも再注目されているそうなんです。
そんなミルクレープ、もともと全国に広げたのが、ドトールという情報を入手して取材しました。
お話を伺ったのは、株式会社ドトールコーヒー広報担当の坂本詩央さん。
Q:ミルクレープの発祥は?
坂本:確か1980年代の後半ぐらいにあの西麻布に、手作りケーキのお店があって。そこが発症と聞いております。
当社の創業者が鳥羽博道と言いまして、鳥羽が西にあった手作りケーキの店でミルクレープを食べて、その美味さにとても感動いたしまして、自分のそのドトールコーヒーショップのお客様にもこのケーキを食べて欲しいっていうことで卸していただいたっていうのがスタートになりますね。大体今から30年ぐらい前のお話です。
もう本当に一部の店舗にこうテストというトライアルの形で卸していただいて、それがお客様のこう口コミでどんどんこう広まっていって、フランチャイズの展開をしていることもあって、うちの店にも卸して欲しいっていうようなあのオーナー様のお声があったりしてどんどんこう全国に広がっていった。っていう経緯ですね。
その1990年代半中頃、あのミルクレープがすごく人気に火がついてしまったので、それをこう目的にご来店されるお客様も増えたりして冷蔵、お客様が見えるところにケーキを並べるっていう店舗増入れたのはミルクレープがきっかけになっています。ドトールコーヒーショップといえばあのミルクレープっていうようなこう代表するケーキになっていたのかなと思いますね。
坂本さんによると、一番最初にミルクレープを出したのは、1980年代の西麻布のレストランなんだそうです。
そもそもミルクレープは日本生まれなんです。
フランスで生まれたクレープ。これを何枚も重ね、間にクリームを入れる。すごい発想です。
名前の意味についてですが、ミルフィーユは「千枚の葉っぱ」。
ですので、ミルクレープは「千枚のクレープ」。坂本さんによると、「西麻布のレストランがおそらく造語としてつけたのだろう。」とのことです。
そして、90年代、ドトールによる全国展開により、ミルクレープが広まっていったということなんです。
ミルクレープのために、カウンターの冷蔵ショーケースができたんだそうです。ちなみに、最初はそのレストランから卸してもらっていたんですが、それだけでは数が間に合わず、自社工場で作るようになったそう。
Q:ドトールのミルクレープの美味しさの秘密について、商品開発部でケーキ全般を担当している友岡桃夏さんに伺いました。
友岡:1番のこだわりはやっぱりクレープの生地とホイップクリーム間に入ってるクリームのバランスの口どけです。クレープ生地も今15枚で作っていて、その間にクリームが14層あるんですけども、上から下までフォークを挿して全部食べた時でも生地がしっとりしていて程よく溶けていく感じがするのでホイップと一緒に食べた時にこう口どけがすっとこう口の中で生地もコイップもどけていくなくなってしまうっていうような仕立てにしているっていうところがなので。
発売し始めてからは何度かマイナーチェンジはしていて、去年の9月に、6年7年ぶりぐらいでリニューアルっていうのをしました。よりお客様にこうリッチなミルクレープを味わっていただきたいなと思って、北海道さんの生クリームを使ってちょっとコクだったりとかミルクの厚みみたいなところがあった方が1個全部食べた時に満足いただけるんじゃないかなっていうところですっきり感残しつつ食べた時には味に厚みがあるような形で仕上げています。
生地とクリームのバランス口溶けに大変こだわっているとのこと。また、一番上だけ砂糖をまぶして、キャラメリゼしてあり、これは職人さんの手作業なんだとか。
ドトールコーヒーショップで、ミルクレープの年間の販売数はおよそ320万食。
ケーキの売り上げの4割がミルクレープで、本当にミルクレープ目当ての方が多いようです。
実際に前日の夕方、スタッフが都内の店舗にいくと、ミルクレープだけ売り切れていました。
また、今年については、ミルクレープの売り上げが去年の120%と伸びていて、ブームも感じているそうです。
友岡さんによると、もともとミルクレープを食べるのはおもに40代~50代の方だったのが、最近は10代20代の女性が目立つとのこと。
スタジオでは、ドトールの「ミルクレープ」「レモン ミルクレープ」を試食!
スー&杉山「クレープが本当に薄いんですよ。クリームもリニューアルして初めて食べたんですけど、美味しくなってると思う!」「クリームのコクが見事。美味しい」
「ミルクレープ」は1個税込440円。
「レモン ミルクレープ」は税込530円。
たいてい2種類を販売していて、ベーシックなタイプと、いまはレモン味。
季節によって、サクラ、黒糖、マンゴー、キャラメル、いちごなどもあるそうです。
オンラインショップでは、冷凍のホールでの販売もあり。(税込3,900円)
ミルクレープをみんなで愉しめるホールサイズ(5号)
ミルクレープを全国区におしあげたドトールコーヒーショップ。今回は、そのこだわったミルクレープをとりあげました。店舗は、全国およそ1300店舗。お近くのドトールコーヒーショップに行ったら、ぜひミルクレープ食べてみてください。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)