「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」カットされた幻のジェダイが判明、初のアラブ系女性ジェダイとなるはずだった
「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」には当初、とある“初”のジェダイが登場する予定だったようだ。残念ながらカットされてしまった幻のジェダイを務めていた俳優が、その姿と思いをに公開している。
この記事には、「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」第8話『本当の正義の味方』のネタバレが含まれています。
『スター・ウォーズ』の銀河に迷い込み、故郷に帰ろうと奮闘する4人の少年少女の大冒険を描いた「スケルトン・クルー」では、フォースを扱う謎の男(ジュード・ロウ)が物語を掻き乱す。いくつもの偽名の中から、最終的にジョッド・ナ・ナウッドと名乗るようになったこの男は、第8話『本当の正義の味方』で、かつてジェダイとして修行を受け始めていたが、すぐにジェダイ狩り(オーダー66)によってマスターを失ったと明かしていた。
ジョッドの短期的なマスターは女性だったというが、本編では彼女がどのような姿だったかは一切描写されなかった。この度、そのジェダイ・マスターを演じることになっていたヤスミーン・アル=マスリーが、カットされた幻の姿を披露している。
この投稿をInstagramで見る
ヤスミーン・アル=マスリーはパレスチナ生まれの俳優で、これまで『キャラメル』(2007)『ミラル』(2010)や「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」(2015-2018)といった作品に出演。「スケルトン・クルー」ではジョッドに稽古をつけるジェダイを演じることとなっていたが、本編からは除かれてしまったようだ。
「これは今までで最も短期間だった役者仕事となりましたが、私の童心にとって最も意義深い仕事になりました……『スケルトン・クルー』のワンシーンで、ジェダイを演じたんです」と、マスリーはInstagramに綴っている。このジェダイは彼女にとって、非常に重要な意味を持つ役となったようだ。
「現場では、クランクアップの時にスタッフの皆さんにスピーチを伝えました。皆さんは、初めてのアラブ系女性ジェダイを作ってくれたんです、ありがとうございます、って。そのシーンは残念ながらフィナーレ・カットには間に合わなかったんですが、この経験と気持ちを共有せずにはいられません。」
マスリーはたくさんの写真や動画を共有している。ヘア・メイクアップを済ませてジェダイの衣装合わせを行った様子や、アクションシーンのカメラテスト、ライトセーバーのための剣術稽古やリハーサルに打ち込む姿を見ることができる。
本編からはカットされてしまったが、マスリーはジュード・ロウが演じたジョッドの少年期とともに、回想映像として登場する案があったのだろう。ジョッドと出会い、稽古をつけ、やがてオーダー66によって処刑されてしまうまでの悲劇的な流れが描かれることになっていたと考えられる。
「スケルトン・クルー」の今後の展開はわかっておらず、ロウが演じたジョッドも生存している。もしかしたら今後の作品で、マスリーにジェダイ役としての出番が回ってくるかもしれない。