藤岡弘、さん『大したことのない普通のお父さんですよ』
昼から夜へと生まれ変わる夕暮れのひと時……Magic Hour。そして、海と緑に囲まれた癒しのリゾートホテルの優雅なリラックス空間で、素敵な景色と音楽を楽しみながら、幅広いジャンルのお客様を迎え、さまざまな話題でトークする番組。
今月のゲストは俳優で武道家の藤岡弘、 さん。
最上階10階にある 『エグゼクティブ オーシャンビュー テラス スイート 1007号室』で
東京湾を眺めながら、お話伺います。
今週も藤岡さんに迫っていきます!
まずはお名前についてのお話から、、
不退転の気持ちで付けた“、”
藤岡さん、お名前のあとに「、」をつけられています。
きっかけとなったのは、主演を務められたハリウッド映画『SFソードキル』。日本では1986年に公開された作品です。
藤岡さんが演じたのは現代によみがえった戦国の武将。演じるにあたって、シナリオの中で本当の侍像が理解されていないのではないかと感じたそうです。
藤岡:結構交渉して、話し合ったんですけど、理解してもらうのが難しくて。それで昔の武将のように、覚悟を決めて点を打って事に及んだんです。不退転の気持ちで。
要:うんうん
藤岡:それで、日本の本物の侍の生き様を“真剣斬り”でお見せしたんです。実際に真剣を持っていきまして。そしたら、そこからガラッと変わってうまくいきまして。それが非常にうれしくて、初心忘るべからずということで、点を打ち続けて行こうというのが始まりですね。
要:藤岡さん当時38歳でハリウッドの主演ですもんね!
藤岡:そうですね、、、これももう奇跡ですね。単独でオーディションを受けたんですけど、奇跡のように通りまして。
近藤:作品に出るために、全米映画俳優組合に加入ということですが、、、
藤岡:これがあると、向こうの俳優と同等の権利をいただけるというもので、日本人ではその時初めてだといわれて、すごくうれしかったですね。
人生のターニングポイント、支えてくれた武道
濃厚な人生を歩んでこられた藤岡さん、人生のターニングポイントは25歳から27歳の
『仮面ライダー』『日本沈没』『大河ドラマ』という怒涛の時期ということ。
要:俳優として、確立されたタイミングですかね。
藤岡:そうですね、より大きなものが、プレッシャーがどんどんと私に舞い込んできたといいますか、、、(笑)それから、自分よりも過分なものを押し付けられているような、自分が全然足らないのに、それ以上に背中にのせられて、担いで上がらなきゃいけない、、、その青春でしたね。
近藤:藤岡さんと言えば武道のイメージがありますが、大きなプレッシャーの中で、その教えは自分を守ってくれたり、、、?
藤岡:僕の中の強い心、強い精神、ゆるぎない一心。父が昔から言い続けてきたことが、正しいということがわかりましたね。この武士道精神によって、私自身を支えてくれた一つおおきな基礎でもありましたね。
『大したことのない普通のお父さんですよ。』
藤岡さんは現在、ご家族でYouTubeをされていらっしゃいます。その名も、
【藤岡弘、ファミリーChannel】。
藤岡:実はこれ、子どもの要望なんです(笑)子供たちは、現代の色々なアイテムを活用しながら生きている現代人なのでね“お父さん、Youtubeってすごいんだよ”って、色んなことを言いながら、教えられて、みせられて(笑)要望に応じているだけなんですよ、、(笑)
近藤:藤岡さんのパパとしての姿をみることができますね!これはテーマなどはだれが決めているんですか?
藤岡:もうすべて子どもですね、シナリオも何もないんですよ(笑)子どもとすべてフリートーク!“いつもコミュニケーションをしているそのままをカメラで録ればいいじゃないと”いわれて(笑)だからもう、何を聞かれるかもわからない!
要・近藤:あははは(笑)
藤岡:もうドキドキしながら、そんな感じでやってます(笑)
近藤:普段はどんなお父さんなんでしょうか?
藤岡:いや~もうただの、大したことのない普通のお父さんですよ。
要:お子さんに武道を教えたりとかはしていますか?
藤岡:それはね、僕がもうずっと道場で未だに型の稽古をしているから、子供たちは赤ちゃんの時からそれをみているので、いつのまにか“お父さんやらせてよ”って言って、真似っこしながらやり始めて、女の子も男の子も全員やってますよ(笑)怖いですね子どもって、全部真似っこですね(笑)
近藤:もし息子さんがスタント無しでアクションやるって言ったら、許可しますか?
藤岡:いや~もう、ものによりますね(笑)しっかり訓練を積んで確かな自信がないと難しいと思いますのでね(笑)
(TBSラジオ『要 潤のMagic Hour』より抜粋)