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【埼玉ローカル】人生で初めて『久兵衛屋』に行ったら「武蔵野うどん」の奥深さを知った

ロケットニュース24

「うどん県」として名を馳せ、実際にうどん生産量日本一で知られる香川県。その香川県に次いでうどん生産量全国2位なのが、隠れうどん王国「埼玉県」である。実際に埼玉には「埼玉を日本一のうどん県にする会」なんて組織もあるようだ。

さて、様々な種類のうどんを擁することが「埼玉うどん事情」の特徴だが、最近個人的にハマりつつあるのが「武蔵野うどん」だ。今回はその武蔵野うどんをメインに据えたローカルチェーン店『久兵衛屋』に訪れてみたのでご報告したい。

・ハンパないコシ

まずは「武蔵野うどん」についてざっくり説明しておこう。武蔵野うどんとは埼玉県西部および東京の多摩地区が発祥の郷土料理で、その特徴は何といっても「ビビるほど強いコシ」である。

過去に食べた武蔵野うどんは「アゴがぶっ壊れるほどの硬さ」「歯が砕けどうなほどの硬さ」などとお伝えしてきたが、むしろそれが好き! のど越しを捨てたワシワシ系武蔵野うどんの中毒性はかなりヤバい。

・久兵衛屋

そんな武蔵野うどんを提供するのが『久兵衛屋』だ。久兵衛屋は50店舗近くを展開するチェーン店で、その多くが埼玉県内にある。実はすき家などと同じ「ゼンショーホールディングス」のグループ企業であることも特徴であろう。

埼玉県出身の砂子間記者は、過去に幾度となく『久兵衛屋』を取り上げているが、私自身は訪れたことはおろか看板を見たことさえ1度もない。……が、武蔵野うどんを知る上で『久兵衛屋』は避けて通れないハズだ。

・埼玉県へ

というわけで、埼玉県在住の友人に連れられて人生初の『久兵衛屋』へ。私が訪れた『久兵衛屋』はファミレス規模の大きさで、休日の昼どきだったためか駐車場も席もパンパンであった。

で、注文したのは「肉つけ汁うどん」の並盛りで価格は649円。また友人に「久兵衛屋は米もウマいですよ」とオススメされ「ミニ天丼(429円)」も注文した。ついでにメニューを眺めていると「お子さまセット」などもあるようだ。

・おや?

さっそく到着した「肉つけ汁うどん」を食べてみると……おや? まず感じたのは「そこまで硬くない」ということ。これまで私が食べてきた武蔵野うどんの中では、最もハード系ではない食感であった。

言うなれば「ちょっと硬めに茹でた丸亀製麺」といった感じで、逆にのど越しの良さは活きている。もちろん柔らか系ではないものの、もし初めて『久兵衛屋』で武蔵野うどんを食べていたら「こんなもんか」と思ったに違いない。

とはいえ毎日お店で製麺しているという手打ちうどんは、特にマイナスポイントが見当たらないウマさ。つけ汁も優しいお出汁、豚肉の甘み、油揚げの風味が印象的で、率直に「ウマいな」と感じた次第だ。

さらに友人オススメの「ミニ天丼」も、確かに米がウマい(笑)。うどんと天丼のコンビネーションはかなりボリューミーだが、店内に家族連れのお客さんが非常に多いことを思うと「食べ盛りの子がいても安心して行けるお店」なのだろう。

・奥深し

結果的に「さほど硬くない武蔵野うどん」があることを知った、人生初の久兵衛屋。個人的にはビビるほど硬い方が好みではあるが「武蔵野うどんも奥が深いぜ……」と非常にいい経験となった。

また、どちらのメニューも非常にハイレベルであったことは確かで『久兵衛屋』で食事をして不満を感じる人はそういないハズ。うどん業界には丸亀製麺というモンスターがいるにせよ、久兵衛屋も全国展開できるポテンシャルを秘めているのではないだろうか?

参照元:久兵衛屋、農林水産省、ちょこたび埼玉
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.

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