【埼玉・鶴瀬】フルーツとクリームを堪能できるデニッシュが絶品「ブーランジュリーコトン」
1万個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア・片山智香子です。パン愛好家なら知らない人はいない飛騨高山の名店「TRAIN BLEU(トラン・ブルー)」で9年半修行したシェフが、ご自身の地元にオープンしたお店「Boulangerie Coton(ブーランジュリーコトン)」は、デニッシュからハード系など幅広いラインナップを揃えています。
80種類以上あるパンの中から、今回は特に私がオススメしたい甘めなパンをご紹介します。
駅から2分のベーカリー
最寄りは東武東上線の鶴瀬駅、東口を出たら左方面に徒歩で2分くらい。白い外観に大きなガラス窓、店前にグリーンと置き看板が見えてきたら「Boulangerie Coton(ブーランジュリーコトン)」に到着です。
パンの種類は80種類以上
朝は9:00からオープンしていて、パンの種類は80種類以上。多くの種類から選びたい場合は12:00前後に訪問すると一番品揃えが良いようです。飛騨高山の名店「トランブルー」で9年半修行した綿貫享シェフが2017年に地元でもある鶴瀬駅近くにオープンしたお店。ちなみに店名はフランス語で綿を意味するcotonからつけられたのだそう。
オランジェ
シェフが飛騨高山で修行するきっかけになったデニッシュであり看板商品でもある「オランジェ」。クロワッサン生地にひと房ひと房、丁寧にとりだしたオレンジと、カスタードクリーム、それにクリームチーズ、生クリーム、レモンが入った特製チーズクリームといった組み合わせ。
生地から感じるやさしい甘み、それにカスタードクリームの甘さ、オレンジの酸味でさっぱりした後味。ただ、味わいのポイントになっているのはチーズクリームなのではないかと思うのです。
これが入ることにより味に奥行きとグラデーションが加わり、まろやかな一体感を感じます。これから暑くなる季節にぜひ一度味わってみてほしい一品です。
メロンパン
生地には練乳や国産レモンの皮も練りこんでいるというメロンパン。練乳を加えることにより、口溶けが良くなり、しっとりさも増すのだとか。なにより鮮やかな黄色が食欲をそそります。
クッキー生地はザクザクっと、パン生地のクラムはしっとりとやわらかく、食感のコントラストが心地良いです。レモンの皮が入っているからか後味さが爽やかなメロンパン。
クロワッサン
同店で一番人気はクロワッサン。なんと!3日間かけて作っているのだそう。全体的に軽い口あたりで、一見シンプルな味わいに見えるクラスト(外側)ですが、クラム(内側)は柔らかくしっとりしていて、口内に広がるバターのコクと甘み。それに続く塩味が味わいを引き締め、ひと口食べただけで丁寧に作られているのが分かります。
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斬新なアイデアで新しいことに挑戦してみるというよりは、いままで積み重ねてきたものをさらにブラッシュアップする努力をしているというシェフのパンは、ひとつひとつが丁寧に作られているのが分かります。
定番はもちろん、デニッシュは旬ものを使った期間限定ものもあるようで、毎年それを楽しみにしてくれている方もいるのだとか。
あなたもぜひ、「ブーランジュリーコトン」の丁寧に焼き上げられたパンを味わってみてください。
WRITER:片山智香子
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【SHOP INFORMATION】
SHOP:Boulangerie Coton(ブーランジュリーコトン)
ADDRESS:埼玉県富士見市鶴瀬東1丁目9-29 メゾンベルクール102
OPEN:9:00~19:00
CLOSE:日曜日・月曜日