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昭和100年企画 昭和の特産品「清川かっぱ」 清川村 山口静雄さん

タウンニュース

「きよかわ自然薯」を生産する山口さん

私は清川村で生まれ育ち、村議会議員、村長、清川村自然薯育成会会長を歴任し、現在は清川村遺族会の会長を務めています。私の人生は、清川村の歴史と深く結びついています。

昭和は、太平洋戦争の深い爪痕が残る時代でした。清川村も例外ではなく、愛川町の中津飛行場(相模陸軍飛行場)に近かったため、頭上をB29爆撃機が飛び交い、近くの山に日本の戦闘機が墜落する光景も目の当たりにしました。また学校への登下校中には、子どもだろうが、大人だろうが容赦なく狙って撃ってくる爆撃機を避けて通学路に設けられた防空壕に避難しました。

清川村の主要産業は、かつては薪や炭の生産でしたが、石油や天然ガスへの燃料革命により大きな転換期を迎えました。昭和30年代後半には「余蒔きゅうり」の栽培が盛んになり、「清川かっぱ」として東京や横浜の市場に出荷されていました。

その後、国の山村振興事業によりキュウリ畑は茶畑へと変わり、清川茶が特産品となりました。近年では茶畑を減らし、自然薯栽培に力を入れ、新たな特産品としてふるさと納税の返礼品や道の駅で販売しています。

清川村の産業は時代とともに変化してきました。私は過去の経験を活かし、現在の課題に取り組み、未来へと繋げていくことが大切だと感じています。

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