【お出かけ情報】そうだ、紅葉の京都へ。真っ先に行きたい「アサヒグループ大山崎山荘美術館」の名建築と自然を愛でながらユニーク企画展を楽しむ
紅葉のたよりがあちらこちらから聞こえてくる季節になった。大阪府と京都府の境にある天王山の山腹にある名建築と絶景がコラボする美術館をご紹介したい。
「アサヒグループ大山崎山荘美術館」は、大正から昭和初期にかけて、関西の実業家・加賀正太郎の別荘として建築された「大山崎山荘」(登録有形文化財)を本館とし、建築家・安藤忠雄設計による「地中の宝石箱」(地中管)(1995年竣工)、「夢の箱」山手館(2012年竣工)から構成されている。
約5500坪の広大な庭園に囲まれた美術館は、四季折々の植物を楽しむことができる自然豊かなところだが、京都駅からも電車で約15分。都会の喧騒を忘れ、静寂の秋に浸ることができる特別な場所である。
▲紅葉深まるアサヒグループ大山崎山荘美術館本館(2023年11月下旬頃撮影)
紅葉の時期には、庭園の池や登録有形文化財の建物を木々が彩り、晩秋の頃になると、庭園では燃えるようなモミジの赤色と、イチョウの黄色のハーモニーが一帯を埋めつくし、自然と名建築の融合も見どころだ。本館2階の喫茶室には、室内席とテラス席があり、テラスからは雄大な景色を味わうことができる。まさに紅葉の楽園である。
▲2階喫茶室のテラスからみた石清水八幡宮がある男山や、美しい紅葉の風景(2023年11月下旬頃撮影)
美術館では、現在、企画展「美術館で大公開!~コレクションをたどって世界一周~」が開催されている。(12月7日まで)2026年、開館30周年を迎えるアサヒグループ大山崎山荘美術館には、古今東西、さまざまな時代と地域の作品が所蔵されている。日本、朝鮮、中国、中近東、東欧、西欧、アメリカ……本展では、初出品作を含め100件を超える作品が一挙に公開される。
さらに、朝日麦酒株式会社(現アサヒグループホールディングス株式会社)初代社長・山本爲三郎が支援した民藝運動にまつわる作品や、印象派の巨匠クロード・モネの傑作《睡蓮》の連作も、「地中の宝石箱」(地中館)で常設展示されている。喫茶室では、「リーガロイヤル京都」の協力による企画展にちなんだ特製スイーツの用意もある。
▲円柱型の展示空間に並ぶクロード・モネ《睡蓮》連作※展示作品は展覧会によって異なる。
アサヒグループ大山崎山荘美術館
【所在地】京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
【お問い合わせ】0745-057-2364
【HP】https://www.asahigroup-oyamazaki.com/