“聖なる達磨”対談! マルコ・パストリーノ&Matsu テンペランス×ファントム・エクスカリバー
去る4月下旬、“聖なる達磨”と題された日伊バンドによるカップリング・ツアーが行なわれた。イタリアからテンペランスが来日、それを日本のファントム・エクスカリバーが迎え撃つ…という、なかなか興味深い組み合わせだ。そこで本誌は、テンペランスのマルコ・パストリーノ、ファントムのMatsuによる対談を企画。両者はこれが初対面ながら、それぞれヴォーカル兼任ギタリストという共通点もあり、また、テンペランスが日本のダルマを題材にしたコンセプト・アルバム『HERMITAGE – DARUMA’S EYES PT.2』(2023年)をリリースし、それがツアー・タイトルの元ネタになったというトピックもあり──短い取材時間ではあったが、対談は大いに盛り上がった…!!
ファントムとテンペランスはとても興味深いコンビネーションだと思う
YG:マルコはちょっと前に、セレニティで来日したばかりで──短期間での再来日となりましたね?
マルコ・パストリーノ:ああ、凄く興奮しているよ!
Matsu:日本へようこそ…!!
マルコ:ありがとう! セレニティでは、去年の12月に来日公演を行なったばかりだけど、テンペランスとしては7年振りだ。前回、2017年は日本で5公演も行なったんだよ。日本は大好きな国のひとつだから、テンペランスでも戻って来られて、本当に嬉しく思っている。日本のファンは最高だし、ここには友達だって何人かいる。素晴らしい国だよ!!
YG:テンペランスはトリプル・ヴォーカルのひとりが来られなかったそうですが…?
マルコ:そうなんだよ。ミケーレ(グアイトーリ)は今、掛け持ち在籍しているヴィジョンズ・オブ・アトランティスの北米ツアーに出ていてさ。でも、今年の予定はそれ以降も決まっているから、今回のジャパン・ツアーを延期するワケにもいかず、それでガブリエレ(ゴッツィ)にピンチヒッターをお願いしたんだ。彼とはフォールン・サンクチュアリで活動を共にしていて、そもそも親友だし、僕としては彼をヨーロッパのシーンにおける最高のヴォーカリストのひとりだと思っている。それにガブリエレは、以前にもミケーレが不在の時に代役をやってくれたことがあったんだ。実はつい先日までのメキシコ・ツアーも、彼と一緒に廻ってきたところだしね。
Matsu:つまり、今回の来日公演ではスペシャルなラインナップが観られるということですね!
マルコ:ああ、まさに! この来日公演が終わったら、またミケーレが戻ってくるけど、ガブリエレもテンペランス・ファミリーの一員だからね。言ってみれば6番目のメンバーみたいなモノだよ。親友と一緒にツアーが出来て、ステージの上でもそれ以外でも、バンド内のムードは最高さ!!
YG:日本に来る前に、ファントム・エクスカリバーのことはチェックされましたか?
マルコ:勿論だよ! レーベルとプロモーターから「一緒にツアーする」と聞かされていたからね。君達が“Wacken Open Air”の“Metal Battle”で優勝したことも知っているよ。
Matsu:マジですか! めっちゃ嬉しい!!
マルコ:ファントムとテンペランスは、ジャンル的には全く同じではないかもしれないけど、とても興味深いコンビネーションだと思う。今回のツアーでは、お互いのファンを取り込めたらイイよね。
Matsu:そうですね!!
マルコ:リハーサルもさっき見せてもらったんだ。凄くクールなバンドだと思ったよ!
Matsu:本番はもっと凄いすよ!!
マルコ:期待してる! “More is more”ってことだよね?
Matsu:あ~、イングヴェイ(マルムスティーン)の名言ですね!(笑) このあと、イングヴェイが来日公演を行なうのは知ってる?
マルコ:うん。彼が来日する頃まで日本にいられないのが残念だよ…。僕は彼の大ファンだからね。
Matsu:僕もですよ!
マルコ:一番好きなアルバムは?
Matsu:『THE SEVENTH SIGN』(1994年)かな~。マイク・ヴェセーラのヴォーカルが好きなんで。
マルコ:僕も彼のヴォーカルは大好きだ。でも、アルバムとしては『MARCHING OUT』(1985年)が一番かな。実は昨日、中古盤店に行ったら『MARCHING OUT』の日本盤があってさ。アメリカ盤やヨーロッパ盤とはジャケットのデザインが違うから、思わず買っちゃったよ! あのジャケは最高にクールだな。
テンペランスは思ったよりも「日本っぽいメロディーだな」と…
YG:Matsuさんは、テンペランスに対してはどんな印象を?
Matsu:全体的にめっちゃクオリティ高いですよね! 歌も凄いし──何て言うんだろうな…思ったよりも「日本っぽいメロディーだな」と。
マルコ:(日本語で)アリガトウ!
Matsu:メロディーが日本人好みなんですよね。
マルコ:メロディアスで印象的なサビメロが多いのが、テンペランスの特徴のひとつなんだ。特に最新作『HERMITAGE』はヴォーカルが多彩なだけじゃなくて、ギター、オーケストラ、ピアノ…に加えて色々な楽器を使っているし、オーケストラル・アレンジにもこだわっている。いつも以上にレイヤーの幅が凄くてさ。
Matsu:バンドのパート的には、僕もマルコもギターを弾きながら歌うので、その点では同じですよね!
マルコ:うん、一緒だ! そうだ…僕達2人でデュオを組まないか?
Matsu:僕なんかで良ければ…勿論ですよ!
マルコ:じゃあ、バンド名は…え~と、ファンペランス(PHANPERANCE)でどう?
Matsu:イイすね!(笑) ところで、アルバムのコンセプトにダルマを選んだのはどうして…?
マルコ:僕はダルマにぞっこんなんだ。もう何年も前から、取り憑かれている…と言ってもイイかもしれない。ダルマのタトゥーも入れているんだよ(…と見せる)。
YG:日本に来る前から、ダルマの存在は知っていたのですか?
マルコ:うん。何となく聞いたことがあった…という程度だったけど。ダルマの意味も含めてちゃんと知ったのは、シークレット・スフィアの一員として2度目に来日した2016年のことだったよ。それで、その翌年に「Daruma’s Eyes Part 1」(2018年『OF JUPITER AND MOONS』収録)という曲を書いたんだ。本当はこの曲を基にしてアルバムを作ろうと思ったんだけど、その時はタイミングが上手くいかなくて…。でもその後、数年間のうちに物語と共に沢山の曲が出来上がって、そこから『HERMITAGE』の完成につながったんだ。だから、『HERMITAGE』には“DARUMA’S EYES PT.2”という副題が付いているのさ。
Matsu:じゃあ、そのアルバムのリリース・タイミングで日本に来られたのは良かったですね! あれ? 腕に日本語のタトゥーも入ってる! 凄い…めっちゃイイじゃん!!
マルコ:ああ。この言葉は16歳の時、イタリア人の友達から教えてもらったんだ。勿論、その時はイタリア語で聞かされたんだけど、僕にとってはとてもパーソナルな言葉だから、ヨーロッパの人達には分からないように、日本語で(タトゥーを)入れてみた。
Matsu:素敵です!!
マルコ:その友達っていうのが……多分、君達も知ってるんじゃない? ヴィジョン・ディヴァインのフェデリコ(プレーリ:g)だよ。ここのところ、あまり連絡を取り合っていないけど、当時は凄く仲良くしていてね。教えてもらったこの言葉に、僕はとてもインスパイアされたんだ。この言葉を胸に今まで育ってきたも同然だよ。
Matsu:ダルマといえば──僕は大学時代に歴史を専攻していて、歴史の教員の免許も持ってるんですよ。
マルコ:えっ…Matsuはいま何歳なんだい?
Matsu:31歳ですよ。
マルコ:何だって…? ホントかい??
Matsu:ホントに31歳! マルコは何歳なの?
マルコ:僕はこの9月で36歳になる。いや…しかし、31歳だなんて信じられないな…(笑)。
Matsu:5歳しか変わらないじゃないですか!
マルコ:いや~、マジで21歳ぐらいにしか見えないよ。
Matsu:本当に…?(笑)
マルコ:もっと若く見えるぐらいさ!
Matsu:そうなんだ! で…歴史の話だけど、僕は日本史を専攻していたから、ダルマだとか『HERMITAGE』のジャケに描かれた鳥居なんかがとても興味深かったんですよ。
マルコ:そうなんだ! ちなみに、ファントムって東京出身のバンド?
Matsu:そうですよ!
マルコ:実は、『HERMITAGE』の物語は東京の浅草から始まる。だから東京出身のバンドと一緒にツアーが出来るなんて、運命を感じるね。
Matsu:この鳥居は、広島の厳島神社の…?
マルコ:そうだよ。まさにそれをジャケットに描いてもらったんだ。日本人からそこを指摘されるなんて最高だな! だって、世界中の誰も気付いてくれないんだからね。日本へのトリビュートの意味も込めているんだ。
Matsu:そうなんですね!
マルコ:ただ、ここに描かれているのは架空の世界の情景だ。物語の主人公はヴィクターというアメリカ人で、世界中を旅してきた彼が、いつしか浅草へと辿り着き、神社の中でダルマを見つけ、それに触れた瞬間、異世界へと飛ばされる…というストーリーなんだ。そして、その異世界こそがエルミタージュなのさ。
Matsu:イイっすね~!
マルコ:ちなみに、この物語には6人の登場人物がいて、そのうちのメインの3人を、僕とミケーレ、そしてクリスティン(スターキー)がそれぞれ担当している。アルバム・カヴァーでは、ミケーレ演じるヴィクトールが鳥居に向かっていて、クリスティンが演じる女性(イリン)は鳥居の下にいて、僕が演じるアニンガンは──殆どの人が気付かないんだけど──鳥居の中の光っているところにいる。そこに描かれているのは、実は僕の眼なんだよ。
Matsu:何と…!
マルコ:あと、他にもアルバムにまつわるモチーフとしては蛾が描かれているし、勿論ダルマも置かれている。水面の蛾の下に、影のように描かれているのはドラゴンさ。ドラゴンは蛾の中に存在しているもうひとつのクリーチャーなんだよ。
Matsu:凄いですね! ところで、京都には行ったことがありますか? 僕は京都の歴史を学んでいたんですよ。
マルコ:残念ながら、まだ京都には行ったことがないんだ。
Matsu:じゃあ、次の機会に是非!
マルコ:そうだね! 次回のツアーの時にでも…!!
Matsu:そういえば「Daruma」のMVを観て、凄く面白いと思いました。鳥居なんかの他に、この提灯が…(と、スマホでMVを再生する)。
INFOTEMPERANCE – Daruma (feat. Arjen Anthony Lucassen) (Official Video) | Napalm Records
マルコ:実はさ…アレ(提灯)に何が書いてあるのか、よく分かってなくてね(苦笑)。
Matsu:えっ…そうなんですか?!
マルコ:どういう意味なんだい?
Matsu:アレって全部、居酒屋のメニューですよ!(笑)
マルコ:そうなんだ!!(笑)
Matsu:“タコブツ”“どて焼き”“ハイボール”…って、めっちゃシブいですよね!!(笑)
マルコ:本当かよ~!! 知らなかった…最高だな!!(笑)
YG:ところで、マルコはギターとヴォーカルのどっちが先だったのですか?
マルコ:ギターが先だよ。15歳で組んだバンドで、なかなかヴォーカルが見つからなくて、それで仕方なく自分で歌うことになったんだ。そこから色んなバンドで歌う機会があり、徐々にスキルを磨いていった…という感じかな。
Matsu:だったら、僕と同じですね。メイン・コンポーザーって、そうなりがちだな~。ヴォーカルが見つからなかったら、自分が歌うことになるから。ギターを始めたのは何歳でしたか?
マルコ:11歳の時にクラシック・ギターを習い始めて、それから3年後、14歳でエレクトリック・ギターに持ち替えたんだ。
Matsu:それも同じぐらいですね! 僕は中学一年生でギターを始めたから、12~13歳ぐらい。しかも、同じく最初はクラシック・ギターからだったんですよ。その後、X JAPANのコピー・バンドをやろうとしたんですけどヴォーカルが見つからなくて、それで自分で歌うようになった。
マルコ:X JAPANか…! 僕も大好きだよ!!
Matsu:そのバンドがのちのファントム・エクスカリバーで、当時はファントム・エックスというバンド名だったんですよ。
マルコ:なるほど~。
年間100本以上ライヴする僕にとっては、背中が痛くなりにくいギター
Matsu:マルコもメイン・コンポーザーですよね? オーケストラのアレンジとかもやってるんですか?
マルコ:テンペランスの楽曲はすべて僕が書いていて、オーケストレーションも前作(2021年『DIAMANTI』)までは自分でやっていたんだけど、新作(『HERMITAGE』)では才能溢れる親しい友人:エンシエント・バーズのダニエレ(マッツァ)に手伝ってもらった。僕が大まかなアレンジを考え、その音源を彼に送ると、そこにより素晴らしいオーケストラのエレメントを注入してくれる…というワケさ。
Matsu:あのアレンジは本当に素晴らしいですね! 僕には出来ません…。
マルコ:いやいや、君はまだ21歳だろ?(笑) だったら30歳になる頃には、自分で出来るようになってるよ!
Matsu:30歳かぁ…。ちょっと若返らなきゃいけないんですけど…(笑)。
YG:それぞれの機材についても教えてください。Matsuさんはカスタムを弾いていますが…?
Matsu:もう弾き始めて5~6年になるかな。マルコはどんなギターを?
マルコ:レガター・ギターズというアメリカのブランドのギターを使っている。カスタムではないけど素晴らしいよ。縁あって、3年前から使い始めたんだ(…と、ケースからギターを取り出す)。
Matsu:7弦か! そうか…左利きなんですね! ウチのベース(Tomo-P)も左利きです。ああ…めっちゃ綺麗なギターですね! そして軽い!!
マルコ:うん。とっても軽いんだ。
YG:フレットが斜めになってますね?
マルコ:ここのギターはマルチ・スケールで弾けるようにファン・フレットになっているんだ。
Matsu:最近のトレンドっすね! 通常のフレットからファン・フレットのギターに替えた時、最初は違和感があったりしましたか?
マルコ:いや、特にはなかったかな。今や僕にとっては、6弦を弾く時の方が違和感を覚えるよ。もう7弦に慣れきってしまったからね。たまに6弦を弾くと、最初の10分ぐらいはどうもしっくりこなくてさ…。
Matsu:僕のギターは、個人の方がやってらっしゃる工房の職人さんに作って頂いた、世界に1本しかないオリジナル・ギターなんです。
マルコ:かっこイイね! 持たせてもらってもイイ? うわ…かなり重いね?
Matsu:うん、凄く重い…!!
YG:これでも少し小さくしたんですよね?
Matsu:そうそう(笑)。“Wacken Open Air”出演でドイツへ行く際、ケースに入りきらなくて、削って小さくしたんです。マルコのギターは小さくて軽くて、持ち運びが楽そうだから、正直めっちゃ羨ましいです。
YG:ボディー材は?
マルコ:確か、マホガニーだと思う。でも、何かしらの加工がしてあって、軽いわりには音の鳴りが良い。これだけ軽いと、ツアーで重宝するよ。年間100本以上ライヴする僕にとっては、背中が痛くなりにくいし。
Matsu:100本以上? 3日に1回とかやってんじゃん!(笑)
マルコ:そういうことになるね。
Matsu:めっちゃ羨ましい!! ファントムは(年間)30本いくかいかないか…ぐらいかな? 国内だけで。本当はもっとやりたいんだけど……年間370本とか!!(笑)
マルコ:いつかそんな日がやってくるよ! 僕が保証しよう!!
Matsu:そうですね! まだ21歳だし…(笑)。30歳になる頃には…きっと!!
マルコ:うんうん、あとまだ9年あるから頑張れ!!(笑)
Matsu:また是非、一緒にツアーしたいですね!!
マルコ:そうだね! 今回、こうして日本にまた戻って来られて嬉しいのは嬉しいんだけど、将来的には日本でもっと沢山ライヴを行なえたら…と思ってるんだ。大体いつも東京、大阪、それからたまに名古屋…だろ? 出来ることなら10日間ぐらい日本に滞在して、京都や広島、そしてもっと他の土地でもプレイしてみたいんだ。きっと地方のファンのみんなも喜んでくれると思うから!!
Matsu:日本の歴史ツアーなんかはどう? 福岡、沖縄なんかにも足を伸ばして…!!
マルコ:沖縄! いつかは行ってみたい場所のひとつだよ!
Matsu:あと、是非ヨーロッパも一緒にツアーしたいですね!
マルコ:今回せっかく巡り逢えた縁だし、近い将来に何か出来るとイイな! 楽しみにしているよ!!
Matsu:僕もです…!! ファントムとしては全力で応えますよ!!!!
“聖なる達磨”ツアー・ギャラリー
TEMPERANCE
2017年以来、久々の来日を果たしたテンペランスは、対談の中でも話されている通り、トリプル・ヴォーカルの一角:ミケーレ・グアイトーリが帯同出来ず、代役としてガブリエレ・ゴッツィをヘルプ起用。ただ、フォールン・サンクチュアリでマルコと活動を共にするガブリエレは、以前にもサポートを務めたことがあるそうで、そう違和感なくミケーレのパートを担っていた。また、2023年加入の紅一点シンガー:クリスティンのソプラノ歌唱も見事と言う他なく、劇的この上ないシンフォニック・サウンドに、すべての観客が酔いしれたのも言わずもがなだ。
メイン・コンポーザーでギター兼シンガーのマルコは、幾つかの楽曲にてメロディアスなソロ・ワークも披露! 途中、機材トラブルにより何度かショウが中断してしまうも、機転を利かせたマルコとガブリエレが、エクストリームの「More Than Words」やMR.BIGの「To Be With You」などを即興でジャムり、クリスティンもラプソディー・オブ・ファイアの「Emerald Sword」のサワリをマルコと一緒に歌ったりして、観客を冷めさせることはなかった…!!
Marco Pastorino(gvo)
Kristin Starkey(vo)
Liuk Abbott(b)
Marco Sacchetto(dr)
Gabriele Gozzi(guest vo)
テンペランス @渋谷CLUB ASIA 2024.4.19 セットリスト
1. SE~Daruma 2. The Last Hope In A World Of Hopes 3. No Return 4. Start Another Round 5. A Hero Reborn 6. Diamanti 7. Welcome To Hermitage 8. I Am The Fire 9. Glorious 10. Full Of Memories 11. Darkness Is Just A Drawing 12. Into The Void 13. Of Jupiter And Moons 14. Pure Life Unfolds
ファントム・エクスカリバー
PHANTOM EXCALIVER
昨夏、“Wacken Open Air”のバンド・コンテスト“Metal Battle”に日本代表として臨み、見事優勝を果たして勢いに乗るファントム・エクスカリバーは、激しくもキャッチーな楽曲の連打で、ヘドバン&シンガロングを誘発しまくり! アオハル全開なMatsuの熱奏リード・メロディーに、思わず「オ~オ~♪」と共に歌い上げたオーディエンスも少なくなかったろう。序盤に必殺曲「やっさっさ」が炸裂し、中間部に新曲「聖剣伝説」が飛び出し、ラストは勿論、不滅の凱歌「メタルは裏切らない」をみんなで大合唱! その圧倒的パワーは、きっとファントム初体験のテンペランス・ファンにも刺さりまくったに違いない…!!
Kacchang(vo)
Matsu(g vo)
Tomo-P(b)
Yusaku(dr)
ファントム・エクスカリバー @渋谷CLUB ASIA 2024.4.19 セットリスト
1. 大飛翔 Golden Eagle:WOA Edition(SE) 2. Dragon Avengers 3. やっさっさ 4. Kill The Omen 5. 鉄血のジェラシー 6. 聖剣伝説 7. Destiny ~人生に捧げたSymphonic Metal~ 8. 炎のラプソディ 9. メタルは裏切らない
MANA DIAGRAM(Opening Act)
オープニング・アクトを務めたのは、元HAGANEのメンバー2名を含む新鋭:マナ・ダイアグラム! 勢いとほのぼの感が同居したフレンドリーなメロディック・サウンド、Mayto.&爽人のツイン・ギターには、いずれも大いなる可能性が感じられた!!
(インタビュー、文&撮影●奥村裕司 Yuzi Okumura 通訳・翻訳●Emilia Kawano)