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名作『カラーパープル』がミュージカル映画として蘇る!公開前に必見の不屈の女性を描いた映画5選

ciatr[シアター]

『カラーパープル』

ゴールデングローブ賞に続き、アカデミー賞のノミネートでも話題となっている『カラーパープル』が、2月9日(金)より公開中!

38年前にスティーブン・スピルバーグが映画化し、アカデミー賞10部門(11候補)にノミネートされた『カラーパープル』は 、1900 年代初頭の米国南部を舞台に主人公セリーの人生を描いたミュージカルの新たな傑作。新たにミュージカルとしてリメイクされた本作では、シスターフッドの強固な絆や不屈の精神で何度でも立ち上がる女性たちの力強さをエモーショナルな楽曲で描いています。男女の格差が当たり前であった当時の社会で虐げられ、それでも奮闘し続けた女性たちの姿が大きな見どころです。

このように、苦悩する女性たちの勇気ある闘いを映画は描き続けてきました。逆境に立ち向かう強い女性たちの勇気が、ジェンダー平等や女性の活躍など、“今”につながっているといえるでしょう。この記事では、自分らしく生きるために奮闘した女性たちの闘いの歴史を映画から紐解いていきます。

【19世紀】同じ戦争の下それぞれの"自由"を求めた女性たち

それぞれ人種も立場も異なる女性の物語ながら、歴史的背景には同じ戦争がありそれぞれの“自由”を求めて闘い続けた女性たちの逞しい姿を描いた作品を紹介します。

『ハリエット』(2020年)

女性活躍の歴史を語る上で欠かせない作品となったのは『ハリエット』(2020年)。19世紀の米国、南北戦争下を舞台に奴隷解放運動家ハリエット・タブマンの激動の人生を描いた伝記映画です。

彼女は、奴隷逃亡を助ける秘密組織「地下鉄道」のメンバーとして北軍の看護師やスパイとして活動。また、北軍の部隊を自ら指揮し750名もの黒人奴隷を解放しました。晩年は女性参政権運動にも尽力し、アフリカ系アメリカ人女性として初めて20ドル紙幣に採用された英雄の物語をシンシア・エリヴォ主演で映画化した作品です。

『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2019年)

『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督がルイーザ・メイ・オルコットによるベストセラー小説「若草物語」を映画化した『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2019年)。

第92回アカデミー賞に作品賞、主演女優賞(シアーシャ・ローナン)など6部門にノミネートされたこの作品も、19世紀後半、南北戦争下にある米国マサチューセッツ州を舞台にしています。オルコットの実体験をもとに“結婚だけが女性の幸せ”とされていた時代に、「自分らしい生き方」と「思いやり」を求めて、気高く生きた四姉妹それぞれの人生の選択と辛酸が描かれています。小説化を目指す次女ジョーの視点で綴られ、爽やかな感動を呼ぶ物語。

【1950~60年代】「自分の仕事が未来を変える」と信じ奮起した女性たち

1960年代の米国を舞台にしたこの2作品もまた、異なる環境下で未来を切り拓こうとする女性たちを描いた実話です。

同じ建物に女性の使用できるトイレがないなど、50年以上の時を経てもなお男女が平等に扱われることが難しい世の中で「自分の仕事が未来を変える」と信じ、家族や仲間との絆が活躍した女性たちを何度でも立ち上がらせてきました。女性たちの惜しまぬ努力が実を結び、時代を変えてきたのです。

『ビリーブ 未来への大逆転』(2017年)

1950~60年代の米国社会を舞台に女性法律家ルース・ベイダー・ギンズバーグの生涯を描いた『ビリーブ 未来への大逆転』(2018年)。弁護士として長年ジェンダー平等の実現に尽力し、2020年87歳で亡くなるまでの27年間にわたり連邦最高裁判事を務めた実在の法律家の波乱に満ちた人生を綴った物語です。

当時の米国は女性が職に就くことが非常に難しく、自分の名前でクレジットカードさえ作れなかった時代。そんな中弁護士ルース・ギンズバーグが挑んだのは史上初の“男女平等”裁判。性差別撤廃の裁判に初めて勝利した女性弁護士ルースと彼女を支えた家族の強い絆が胸を打つ感動作です。

本作の脚本を、主人公ルースの実の甥であるダニエル・スティエプルマンが務めたことでも話題を集めました。

『ドリーム』(2016年)

1960年代のNASAを舞台に米国発の有人宇宙飛行計画を陰から支えた3人の黒人女性の活躍を、実話を基に描いた感動作『ドリーム』(2016年)。

NASAのラングレー研究所で働く天才数学者キャサリンは宇宙特別研究本部のメンバーに配属されるが、そこは白人男性ばかりの職場で女性にとって劣悪な環境でした。同僚のドロシー、メアリーもまた理不尽な障害にキャリアアップを阻まれてしまいます。それでも夢を追い続けた3人は、国家的な一大プロジェクトに貢献するため自らの手で新たな扉を開いていき……。

本作で主人公キャサリンを演じたタラジ・P・ヘンソンは『カラープル』で自由奔放な歌姫シュグを演じ、主人公セリーを導く重要な女性の一人として登場しています。また、ヘンソンとオクタビア・スペンサー(ドロシー)、ジャネール・モネイ(メアリー)の演技のアンサンブルが高く評価され、第23回全米映画俳優組合賞キャスト賞を受賞しました。

【1970年代】男女格差に真っ向から立ち向かう女性

『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2017年)

フィジカル面で世界を驚愕させ、スポーツ界の男女格差を描いた作品が『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2017年)。1973年に行われた女子テニスの現役世界チャンピオンのビリー・ジーン・キングと、元男子チャンピオンのボビー・リッグスによるジェンダーを超えた世紀の一戦を、『ラ・ラ・ランド』(2016)のエマ・ストーンと『フォックスキャッチャー』(2014)のスティーヴ・カレルの共演で映画化した作品です。

女子選手の優勝賞金が男子の1/8だったこの時代、男女平等を求めたビリー・ジーンは仲間と共にテニス協会を脱退し、“女子テニス協会” を立ち上げ。待ち受ける数々の試練に立ち向かっていたビリー・ジーンに、“男性優位主義の代表”としてボビー・リッグスが挑戦状を叩きつけます。

当時全世界が注目した“性別を超えた戦い”の知られざる舞台裏を描いた物語です。その試合を見つめていたマルチナ・ナブラチロワは、超一流プレイヤーとなったというエピソードも残されています。

不屈の精神で立ち上がる女性の力強さを描く『カラーパープル』

いつの時代も未来を切り開いてきた女性たち

自由、正義、平等など時代や立場、人種は違っても、多くの女性たちが立ち上がり未来を変えようしてき
ました。その弛みない努力が、次の時代を切り拓く礎となって時代を大きく動かしてきたと言えるでしょう。その偉業の裏で女性たちを支えた家族や仲間たちの絆が生み出した“今”を私たちは生きているのです。

『カラーパープル』

『カラーパープル』もまた、多くの辛苦を経験した主人公セリーが自由奔放な歌姫のシュグや男勝りな義理の娘ソフィアなど個性豊かで型破りな女性たちとの出会いと絆によって人生を輝かせていく力強い姿が描かれています。

スピルバーグ監督版の映画公開から38年。2005年にブロードウェイでミュージカル版が上演され、複数回にわたる全米ツアー公演、世界各地での公演を経て2015年にはリバイバル公演が大ヒット、多くの人の共感と感動を誘い輝かしい歴史を辿ってきました。ブロードウェイ版のキャストに未来を牽引する新たな才能が結集して、新しいミュージカル映画に進化した『カラーパープル』が観る者の心を揺さぶります。

不屈の精神で何度でも立ち上がる女性たちの勇姿を是非劇場で見届けていただきたいですね。今こそ観るべきミュージカル映画の傑作『カラーパープル』は 全国にて公開中!

アカデミー賞助演女優賞ノミネート!ダニエル・ブルックスが歌い上げる「Hell No!」歌唱シーンが解禁!

今回『カラーパーブル』で男勝りで自由奔放なソフィアを演じ、ゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門)、アカデミー賞《助演女優賞》にノミネートされたダニエル・ブルックスが劇中で不満を爆発させて、劇中歌「Hell No!」を歌うミュージカルシーンが解禁されました。

「神に誓ってまだ愛している」と歌い始めるソフィアは、夫のハーポ(コーリー・ホーキンズ)への未練を口にします。しかし、自分への仕打ちは絶対に許せないと結婚式での写真が入ったスタンドをたたき割ります。理不尽な行いに対する怒りを歌に込めて「暴力男に価値はない。そんな男に自分がもったいない。まっぴらだ」とパワフルに歌い上げ、女性たちを従えて待機する馬車に荷物を積み込むのです。

1900 年代、女性が思ったことを口にすることすら大変だった時代に逆らうかのようなソフィアの力強い歌が心に残るシーンとなっています。

『カラーパープル』のあらすじは?

優しい母を亡くし横暴な父の言いなりとなったセリーは、父の決めた相手と結婚し、自由のない生活を送っていた。さらに、唯一の心の支えだった最愛の妹ネティとも生き別れてしまう。

そんな中、セリーは自立した強い女性ソフィアと、歌手になる夢を叶えたシュグと出会う。彼女たちの生き方に心を動かされたセリーは、少しずつ自分を愛し未来を変えていこうとする。そして遂に、セリーは家を出る決意をし、運命が大きく動き出す──。

『カラーパープル』作品概要

製作:オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、スコット・サンダース、クインシー・ジョーンズ
監督:ブリッツ・バザウーレ 原作:アリス・ウォーカー
出演:ファンテイジア・バリーノ、タラジ・P・ヘンソン、ダニエル・ブルックス、コールマン・ドミンゴ、コーリー・ホーキンズ、H.E.R.、ハリー・ベイリー他
原題:Color Purple 配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:141 分
© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
◆公式 HP:colorpurple.jp #映画カラーパープル

オリジナル版『カラーパープル』

日本公開:1986年9月13 日(土)/北米公開:1985年12月16日
監督:スティーブン・スピルバーグ 音楽: クインシー・ジョーンズ
出演:ウーピー・ゴールドバーグ、ダニー・クローヴァー、オプラ・ウィンフリー

第58回アカデミー賞®作品賞を含む10部門11賞にノミネート(作品賞・主演女優賞・助演女優賞・脚色賞・撮影賞・作曲賞・衣装デザイン賞・美術賞・メイクアップ賞・主題歌賞)。大ヒット作品を生み出しながらも、賞からは縁遠かったスピルバーグが、『E.T.』の後、初めてシリアスな作品に挑戦し、11候補となるが、無冠に終わっている(無冠の候補数として史上最多)。

当初、原作者のアリス・ウォーカーは白人であるスピルバーグに監督を任せることに難色を示していたが、クインシー・ジョーンズが推挙したことで了承したと言われている。『続・激突!/カージャック』(1974年)以降、音楽はすべてジョン・ウィリアムズが手掛けており、本作は例外的にジョーンズが音楽を手がけた作品であった。

TV・舞台に出演していたゴールドバーグはこの作品で映画デビュー。テレビの司会者だったウィンフリーも本作で映画デビューし、二人ともオスカー候補となっている。

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