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黄金ナマズ「たまずん」死す 多くの人から親しまれ

タウンニュース

せせらぎ館の水槽を泳ぐたまずん=2025年2月10日(同館提供)

多摩区の二ヶ領せせらぎ館で飼育されていた黄金色のナマズ「たまずん」が2月13日に死んでいるのが見つかった。珍しい色で「縁起が良い」と評判になり多くの人から愛された。同館事務局長の升田修二さんは「本当にみんなから親しまれる存在だった」と話す。

高津区宇奈根付近の多摩川で2020年6月に捕獲され、川崎河川漁業協同組合を通じて同館に寄贈された。川崎市が「多くの人から親しまれる」などを条件に名前を募集。1千件を超える応募の中から「たまずん」に決定した。

人気を博し、「カワスイ川崎水族館」や多摩区役所の水槽で展示されたこともあった。21年10月から年末にかけては、より大きな水槽を購入するためクラウドファンディング(インターネットを通じた資金調達)や募金活動を実施。合計約130万円の寄付が集まり、22年1月に横幅150cmの「たまずんすいそう」が披露された。

多摩区民として

また、同月に「たまずん特別住民票」も交付され、多摩区民の仲間入りを果たした。同票は地域にゆかりのあるキャラクターや動物などに交付され、地域振興や観光PRを図る目的がある。川崎市ではドラえもん(川崎市市民文化局)や、漫画『天体戦士サンレッド』のヴァンプ将軍(高津区役所)の事例があるが、多摩区としては初めてだった。市が公式X(旧ツイッター)で、この年の出来事を振り返り印象に残ったものに投票する企画では、住民票交付が7位となるなど、市内でも大きな話題となった。

住民票には「黄金色の肌」「への字型の口」といったチャームポイントのほか、「夜行性で、日中は寝ていることが多く、筒の中などでひっそりと過ごすのがお気に入り」というプロフィールなどが記載されている。現在、多摩区役所地域振興課(10階)などで配布されているが、3月31日で終了する予定だ。

ソプラノ歌手の桜井純恵さん=高津区在住=に依頼して「たまずんのうた」も制作。同館の水槽がある部屋に設置されたテレビ画面では歌が流れ、近隣の子どもたちが楽しそうに踊る姿が日々見られた。桜井さんは「亡くなってしまったが今後も歌っていく。これからも歌を通じて、子どもたちに生き物や自然のことを考えてほしい」と思いを話す。

同館のメンバーが交代でえさやりや水槽の清掃を担ってきた。えさ代は、たまずんの缶バッジなどを渡して寄付を募る「たまずん募金」を活用した。現在は、はく製にして市民に見てもらうなど、今後のことを同館メンバーで話し合っている状況だという。

水槽の前に立つ升田さん

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