【冷静と情熱】すき家の新メニュー「おんたま黒ビビンバ牛丼」は激ウマと残念のあいだ
唐突ではあるが、2001年の公開された竹野内豊さん主演の映画が「冷静と情熱のあいだ」ならば、2025年2月4日から発売となったすき家の『おんたま黒ビビンバ牛丼』は「激ウマと残念のあいだ」と言っていい。
発表当初から「これは絶対にウマいやつ……!」と確信していたが、結果的に半分は正解、そして半分は不正解であった。率直に申し上げて「一長一短がある商品」である。
・ウマい! ……が
まずいきなりお伝えしておくと『おんたま黒ビビンバ牛丼』はかなりウマい。そのウマさはすき家の中でもトップクラスで、類似メニューである松屋の「ビビン丼」にもヒケを取らないウマさであった。
……が、商品名が『おんたま“黒”ビビンバ牛丼』である以上、手厳しい評価を下さねばなるまい。同日に「おんたまビビンバ牛丼」も発売されてるため、現時点ではそちらがオススメだ。
・主役は海苔フレーク
さて、発表によるとすき家の『おんたま黒ビビンバ牛丼』は、大根と人参のナムル、ほうれん草、キムチをトッピングした牛丼に“黒のやみつき海苔”をトッピングしたメニューとのこと。
“黒のやみつき海苔” とはフレーク状の韓国海苔のことで、最近では韓国料理店やコストコのみならず、スーパーやドン・キホーテ等で手広く販売されている。
「ビビンバ + 韓国海苔」のウマさは周知の事実であり、特に韓国海苔のブースト感はヤバい。ただでさえ美味しいビビンバが、韓国海苔によって格段にウマくなるのだ。
・えっ
そんなわけで食べる前から『おんたま黒ビビンバ牛丼』は「絶対にウマいやつ」と確信していたのだが、残念ながらそうはならなかった。理由は明白で、
「海苔が少ないから」である。
韓国海苔フレークはちょこっとしか入っておらず、食べても海苔の風味は節々に「いるな」と感じる程度。混ぜてしまうと「黒ビビンバ牛丼」であるにもかかわらず、存在感はかなり薄かった。
個人的に韓国海苔は少なくとも5倍、なんなら10倍は欲しいところ。入れれば入れるほど美味しくなると言っても大げさではないため、海苔フレークの少なさは残念だったと言わざるを得ない。
なので740円のの『おんたま黒ビビンバ牛丼』よりも、700円の「おんたまビビンバ牛丼」の方がオススメ。先述の通り「ビビンバ牛丼」としてのレベルはかなり高い。
・混ぜ倒せ
なお、召し上がる際は「混ぜて混ぜて混ぜまくること」をどうかお忘れなく。ビビンバは混ぜれば混ぜるほど美味しくなるので「混ぜて5分、食べて3分」くらいの感覚が正解だ。……俺的にね。
まとめると『おんたま黒ビビンバ牛丼』はウマい! けど海苔が少ない!! ゆえに「おんたまビビンバ牛丼」でOK! ……となる。繰り返しになるが「ビビンバ牛丼」としてはかなりウマい。
身もフタも無い話をすると「おんたまビビンバ牛丼」をテイクアウトして自分で好きなだけ海苔フレークをぶっかけるのが正解な気もするが、それはイイ。とにかく『おんたま黒ビビンバ牛丼』は “激ウマと残念のあいだ” であった。
参考リンク:すき家
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.