全国高校剣道選抜県予選特集 女子(5) 注目選手とライバルたち 【大分県】
剣道の全国高校選抜大会県予選が26日に開催される。今回は大会を盛り上げる注目の選手たちを紹介するとともに、彼らのライバルや対戦したい相手を聞いた。
大前瑶華(明豊2年)
2008年1月20日生まれ、161cm、董中学校出身(大阪府)、得意技は面
明豊のエースは、多彩で高い技術力を備え、どんな局面でも隙がない。飄々(ひょうひょう)とした性格で、自分のペースを崩すことなく試合を進める。岩本貴光監督は、「自分にも他人にも厳しく接し、強いリーダーシップを発揮できる選手。チームをまとめる姿勢が素晴らしく、それこそがキャプテンとしての資質だ」と評する。試合では、冷静な判断力でチームを支え、勝利へと導く存在になることが期待されている。チームメートからも全幅の信頼が寄せられている。
対戦したい選手
戸田千尋(佐伯鶴城2年)
県高校新人大会の個人戦決勝で負けた相手。あの試合は勝負を決める最後の部分で、気持ちで負けた。次に対戦するとなれば、慎重に試合を進めながら強気の姿勢を忘れずに戦いたい。
中元緑映(明豊2年)
2007年4月25日生まれ、159cm、日田東部中学校出身、得意技は面
明豊の二枚看板の1人。昨夏の全国高校総体では個人戦で見事5位タイに輝き、その実力を証明した。岩本貴光監督は「非常に努力家で、全国高校総体以降も更なる成長を目指して努力を続けている。一時は結果が出ずに落ち込んだ時期もあったが、今は調子を取り戻しつつある。今年は昨年の成績を超えてほしい」と期待する。中元自身も「チームがピンチの時、必ず一本を取って助けたい」と語り、得意の面を狙うと見せかけてコテを打ち込むなどバリエーションも増えた。
対戦したい選手
戸田千尋(佐伯鶴城2年)
県高校新人大会の個人戦準々決勝で負けたリベンジをしたい。この冬の稽古で自分を信じ切れるようになった。自分と向き合い、一本を取る剣道で勝ちたい。
鹿毛心鈴(柳ケ浦1年)
2008年6月24日生まれ、152cm、杵築中学校出身、得意技は返し胴
昨夏の全国高校総体に初出場したエース。身長は小柄ながら、その剣道スタイルは素早く足を使った展開が特徴で、相手を圧倒する。3歳から剣道を始め、小学校、中学校時代に全国大会で結果を残し、着実に成長している。大柄な相手と戦うときには突き飛ばされることもあるが、負けず嫌いの性格で、常に前へ前へと攻め続ける。目指すのはただ一つ、優勝。得意技は相手の隙を突いた返し胴で、勝利を引き寄せる。
大前瑶華(明豊2年)
明豊を象徴する選手。団体では大将戦で対戦すると思う。明豊を倒さなければ優勝はない。気持ちで絶対負けたくないし、その思いが結果につながる。攻めの姿勢でぶつかりたい。
(柚野真也)