大磯町新庁舎 建替えプランを再提示 6月議会に補正上程
事業者選定が難航し、事業見直しを余儀なくされている新庁舎整備を巡り、大磯町は5月16日に行われた町議会議員対象の第二次新庁舎整備事業特別委員会と、5月18日に実施した町民説明会で新しい建替えプランを提示した。
町は施工事業者募集中止に至った原因の調査や事業内容の見直し、代替案の可能性を模索。再検討した新しい建替えプランでは、アスベスト対策やICT移設などの追加費用約11・6億円を含んだ84・4億円(40・8億円増)の総工費を提示した。そのうち15億円を本庁舎建設基金、19・8億円を地方交付税、49・6億円を町民負担でまかなう計画となっており、新庁舎完成は2029年10月、移転完了は30年2月とした。町は、建替えの方針で補正予算案を6月議会に提出する。
町民説明会では建替えプランのほかに、2月の町民説明会で町民から意見が上がった、大磯駅近くにある研修施設「ノジマ大磯スクウェア」への仮移転についても言及。
町が同施設に確認したところ、研修施設として使用中のため仮移転は不可との回答があった。同施設への移転を前提にした土地と建物の購入・改修の場合であれば、検討の余地があるといい、概算費用を提示した。しかし、移転するには議会の決議や条例改正が必要だという。
同整備について大磯町は、昨年9月からプロポーザル方式で設計と施工を一括で担う事業者を募集。参加表明していた事業者が辞退したことから大磯町は昨年12月、事業者募集手続きの中止を発表していた。