『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』フィンが「僕はジェダイだ」と叫ぶテイクが撮影されていた
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 (2019)の劇中では、窮地に陥ったフィンがレイに何かを遺言のように伝えようとするのだが、結局伝えられずじまいとなる一幕がある。実はあの時、フィンは「僕はジェダイだ」と叫んでいたのだと、演じたジョン・ボイエガがシカゴ開催のイベントC2E2」で明かした。米が伝えている。
この記事には、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のネタバレが含まれています。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』序盤、フィンとポー・ダメロンはレイと合流し、砂漠の惑星パサーナへと向かった。輸送スキマーでオチの宇宙船の残骸に向かっている所、ファースト・オーダーの追手がやってくる。空を飛ぶジェット・トルーパーに手こずりながら、何とか撃退したかと思った矢先、一同は流砂に呑み込まれてしまう。
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そこで死を覚悟したフィンは、レイに向かって「今まで言えなかったが──」と何かを言いかけるが、最後まで言い切らぬうちに砂漠に呑まれて落下。地下では「後で言う」と流される。その後は別展開が相次ぎ、フィンが何を伝えたかったのかは最後まで明かされない。
フィン役のボイエガは、自身がフォース感応者であることを伝えようとしていたとことがあるが、今回はもっと直接的に暴露している。『スカイウォーカーの夜明け』の製作は「『最後のジェダイ』から構成が変わったことで、J・J(・エイブラムス監督)が戻ってきてまとめ上げるのはすごく大変でした。彼はよくサポートしてくれたし、誰もができるだけ正しい形で完全な終わりを迎えることを望んでいました」と振り返りながら、裏話を披露している。
「僕は『フォースの覚醒』の時からJ・Jにはすごくお世話になっているから、彼のやりたいことは何でも協力しました。『フォースの覚醒』で築かれたフィンの物語は、『スカイウォーカーの夜明け』でJ・Jによって拾い上げられました。それが難しかった。レイを確立させて、また別のジェダイを確立させるというのは難しい。与えられた時間の中で分担させなくてはいけない。でも、あそこでJ・Jがやってくれた小さなことには感謝しています。実は、フィンが倒れる前にレイに伝えようとしていたことがあったんです。『僕はジェダイだ!』と叫ぶテイクを何度か撮っていたんですよ。」
フィンは『フォースの覚醒』でライトセーバーを握ってカイロ・レンに立ち向かったことで、後続作品でジェダイとなる期待を集めた。ところが作品を追うごとにフィンの出番は縮小する。後にボイエガは自身のキャラクターの扱いにようになり、フィン役への復帰には「やめときたい」とを示すようになった。
一方、今回の発言はまた違った角度から行った。「そんな小ネタをJ・Jが取り入れてくれたのが嬉しいです。だから、もしフィンを再演することがあれば、遊べるネタがあるというわけです」と続投を示唆。再登場の機会があるとすれば、『スカイウォーカーの夜明け』15年後を描くという『スター・ウォーズ/ニュー・ジェダイ・オーダー(仮題)』。ここでフィンがジェダイとして活躍するかもしれない。C-3PO役のアンソニー・ダニエルズもしている。
ちなみにボイエガが撮影した「僕はジェダイだ(I'm a Jedi)」は、『ジェダイの帰還』でルーク・スカイウォーカーが宣言する「僕はジェダイだ。かつて父がそうだったように(I am a Jedi, like my father before me)」の名台詞に呼応するようなところもあって興味深い。
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