Yahoo! JAPAN

ミイラ作り職人!? 死者の守護神アヌビスの役割とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々】

ラブすぽ

ミイラ作り職人!? 死者の守護神アヌビスの役割とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々】

復活を望む死者の守護神アヌビス

山犬の頭を持ち、ミイラづくりを助けることで死者を守る

アヌビスは墓地の神、ミイラづくりの神であり、死者の守り神です。死者の復活が重要であるエジプトにおいて、アヌビス神は大切にされるべき存在でした。

山犬の頭を持つ、または山犬そのものの姿とされるのは、もともと墓地に住みついた山犬が、墓地を守っているように見えたことに由来するといわれます。

アヌビスの出生については諸説ありますが、主要なものは、オシリスと葬祭の女神ネフティスの子であるという説が有力です。

ネフティスはオシリスの妹であり、セトの妻。つまりアヌビスは次男の妻が長男と不倫をして生まれた不義の子であるということです。

セトにバラバラにされたオシリスをつなぎ合わせてミイラにしたことを皮切りに、冥界ではオシリスを助け、大きな役目を果たしています。

死者を明快に導き、オシリスの裁きの間では、死者の魂と法の女神の羽を天秤にかけるのもアヌビスです。

重さが釣り合えば、死者は永遠のときを得イアルの野という楽園で暮らせます。一方、釣り合わない場合は罪人であるということで、幻獣アメミトに魂を食べられて、二度と復活は果たせません。

※アメミト:永遠の不減を意味する幻獣。ワニの頭にライオンの上半身、カバの下半身を持ち、冥界の裁きで罪人の認定を受けた魂を食べる。

死者を守り導く神アヌビス

黒い山犬(ジャッカル)の頭をした神。墓に住みついた山犬が墓を守っているように見えたことが由来という。
ミイラづくりが仕事。死者を冥界に導く、心臓の計量に立ち会うこともある。
死後再生して永遠の生命を得るためのミイラ。ミイラづくりの職人は、ミイラづくりの神アヌビスの仮面をかぶり作業した。

人は5つの要素から構成

古代エジプト人は、人間は「バー」「カー」「イブ(心臓)」「レン(名前)」「シュト(影)」の5つから構成されていると考えた。これらは生きていくうえで欠かせず、さらには、死後の世界でも不可欠とされた。バーは人間の個性や性格を特徴づける精神的な部分で、人の頭を持つ鳥の姿で表される。カーは生命力そのもの、魂といった要素。バーとカーの結合したものが「アク」で、アクとなることで永遠の命を手に入れ、死後も楽園で暮らすことができる。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々』監修:鈴木悠介

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【怖い】三連休に代々木公園で開催中の「魚ジャパンフェス」、HPに料理価格の記載がない → インバウン丼か!? と思いながら会場に向かったら…

    ロケットニュース24
  2. 【砥部町・BAKE&CAFE mogura】日常に彩りと感動を 世界観に惚れ込むカフェ

    愛媛こまち
  3. 終戦80年 児童合唱団がオペレッタ「琉球讃歌」

    赤穂民報
  4. 生活者と企業をつなぐ架け橋であり続ける。データ分析を超えた価値提供への挑戦【東京都千代田区】

    ローカリティ!
  5. 【頑張って改革したのに5度の暗殺未遂】最後の爆弾で命を落としたロシア皇帝

    草の実堂
  6. 昭和と平成の仙台の街並みを定点撮影で比較。今昔写真を見比べ、地元の歴史を「地元学」で学ぶ【宮城県仙台市】

    ローカリティ!
  7. 【動画】中座くいだおれビルに「よしもと道頓堀シアター」 こけら落とし公演など発表

    OSAKA STYLE
  8. 【話題】セブンの「もちづきさん」コラボを深夜にドカ食いした結果! もっとも “至れる” のはコレ

    ロケットニュース24
  9. 交流ステーション「和束の郷」でスタートする「鷲峰山トンネル 開通記念カレー」を食べてきた!抹茶ぜんざいも美味【京都府和束町】

    ALCO宇治・城陽
  10. 【滋賀】梅まつり開催!開苑40周年の和菓子店「叶 匠壽庵」梅林にて

    PrettyOnline