可動棚をDIY!初心者でもつくりやすい方法や失敗例・注意点も解説
棚板の数や高さを自由に変えられる可動棚は、DIY初心者でもつくりやすいアイテムです。
この記事では可動棚をDIYでつくるために押さえておくべきポイントやつくり方を解説します。よくある失敗例や対策についても解説しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
DIYでつくる可動棚のメリット
DIYで便利な可動棚をつくった実例はこちらの動画を参考にしてみてください。
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さまざまな場所に収納を増やせる
可動棚は棚柱(棚受けレール)と棚受け、棚板でつくり、棚板の高さを自由に調整できる棚です。取りつけも比較的簡単なため、DIYでさまざまな場所に設置して収納を増やすことができます。
可動棚であればリビングにおしゃれな見せる収納棚を後づけしたり、洗面・脱衣所やウォークインクローゼット、パントリーに設置して収納を増やしたりすることも可能です。
スペースや置きたいものに合わせてサイズを変えられる
可動棚は設置したい壁面のスペースに合う幅や高さでつくれます。壁面のデッドスペースを活用して収納を増やせるため、非常に便利です。
また、可動棚を設置した後でも置くものに合わせて棚板の高さを変えられます。棚板の高さを変えるだけであれば子どもでも間単にできるため、自主的に整理整頓をしてくれるでしょう。
DIY初心者にもおすすめ|可動棚のつくり方
可動棚は材料や工程がシンプルなため、DIY初心者にもおすすめです。
基本的な可動棚のつくり方をご紹介します。
1.設置したい壁の下地を探す
まず、設置したい壁に可動棚の取りつけが可能かどうかを確認します。
基本的に合板下地が入っている壁であればビスで固定できるため、どこでも設置が可能です。合板下地なしの場合は、間柱や芯柱を探してその位置に設置する必要があります。
合板下地の有無や柱の位置は、家の設計図面で確認すると確実です。または、壁をノックして音の違いを確かめたり、ホームセンターなどでも取り扱いのある下地チェッカーを使ったりして探すこともできます。
下地が石膏ボードの壁はビスが効きにくく崩れやすいため、注意が必要です。石膏ボード専用の設置器具を使ったり、間柱を見つけて固定したりするようにしましょう。
どうしても下地や柱がない場所に設置したい場合は、「ディアウォール」や「ラブリコ」など天井に木材を突っ張って柱をつくれるアイテムを使うのがおすすめです。
これから建てる家で可動棚をDIYで設置したい部屋があれば、工務店などにお願いして合板下地を入れてもらうとよいでしょう。
2.取りつける場所に印をつける
壁の下地を確認できたら、棚柱を取りつけたい場所やビスを打つ位置にマスキングテープなどで印をつけます。
このとき、水平と垂直がしっかりとれていないと、棚を設置したときに歪みやすいため注意が必要です。左右の棚柱の高さやビスを打つ位置が水平になっているか、定規やメジャーを使って再度確認しましょう。水平器を使うと、目視では見過ごしがちな歪みもチェックできます。水平器はホームセンターでも購入できますが、スマホで使えるアプリもあるのでチェックしてみてください。
3.棚柱をビスで固定する
印をつけた位置に棚柱をビスで固定します。ビスは上から順に留めていくと歪みやすいため、注意が必要です。最初に一番上と一番下のビスを仮留めし、再度垂直になっているか確認してから残りのビスを固定すると歪みを防げます。電動ドライバーがあると作業がスムーズです。
4.棚受けを取りつける
棚板を設置するための棚受け金具を棚柱に取りつけます。棚受け金具の耐荷重は、収納するものの重さに合わせて選んでおきましょう。
棚受けには棚板を置くだけのタイプと棚板を固定するタイプがあります。置くだけのタイプは、棚板の高さを変えやすく便利です。重いものを収納する場合や耐震性が気になる場合は、しっかり固定できるタイプを選ぶとよいでしょう。
5.棚板を設置する
事前に、つくりたい棚のサイズに合う棚板を用意しておきます。カインズなど大型のホームセンターでは購入した木材を有料でカットしてくれるサービスがあるため、のこぎりがなくてもDIYが可能です。カットの手間も省けます。
棚受けに棚板を乗せて完成です。棚受けと棚板をビスで固定すると、より頑丈で揺れに強い棚になります。
可動棚のDIYでよくある失敗例と注意点
DIYで可動棚をつくる際によくある失敗例もご紹介します。可動棚は簡単につくれるとはいえ、DIYに慣れていないと起こりやすい失敗も多いため、事前に注意点とともにチェックしておきましょう。
棚柱がしっかり固定されていない
棚受けレールの固定が不完全な場合、棚板や置くものの重みで歪んだり崩れたりすることがあります。これは水平と垂直を確認していても、ビスがしっかり打ち込めていない場合によくある失敗です。
ものを置いた棚板が落下すると危険なため、作成の段階でビスがしっかり下地に固定されていることを確認しましょう。
棚の位置が高すぎる・低すぎる
可動棚の取りつけ位置が高すぎたり低すぎたりすると、使い勝手や見栄えが悪くなるため注意が必要です。特に、壁面のデッドスペースを活用してつくった場合、使う人の身長に合わなかったり、ほかの家具との調和がとれなかったりするケースがあります。
このような失敗を避けるために、事前に収納しやすい高さかどうか、シミュレーションをして位置を決めましょう。子どもが使う可動棚の場合は、子どもの背丈で届く位置に棚を設置したり、下段を子ども専用にしたりするとよいでしょう。
棚板の長さが合わない
棚柱を固定してから、乗せる棚板が長すぎたり短すぎたりすることに気づくケースもあります。
寸法が合わない棚板をカットしなおしたり、下地に固定した棚柱を外して設置しなおしたりするのは非常に大変です。このような失敗を避けるために、全体の寸法を把握してから棚板の長さを決めましょう。
耐荷重と置きたいものがつり合わない
可動棚に使う棚柱や棚受けは、耐荷重の上限がそれぞれ定められています。可動棚は耐荷重以上のものを置くと崩れ落ちる危険が高くなるため、必ず収納するものの重さに見合う耐荷重のパーツを組み合わせましょう。
より重いものを置く予定がある場合は、耐荷重が大きいパーツを選んでおくと安心です。
まとめ:便利でおしゃれな可動棚をDIYでつくってみよう!
可動棚はDIYでつくりやすく、下地がある場所であれば手軽に収納を増やすことができます。ただし、DIYに慣れないうちは失敗するケースもあるため、注意が必要です。
つくり方や失敗しやすいケースも参考に、おしゃれで便利な可動棚をつくってみてください。